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姿三四郎

どうぞ!...どうぞ!...どうぞ!

「姿三四郎」のイラスト(藤田進)

存じ、黒澤明監督のデビュー作、「姿三四郎」(1943)。

単刀直入なオープニング。流れるようなドラマ展開。スケールの大きなオープンセットに、こだわりのロケ撮影。六十余年も昔に撮られたとは思えない、斬新な構図やアクションの工夫。ここぞという場面で時間を自在に伸縮させるスローモーションや、息が詰まるほどの間、あるいは鮮やかな場面転換の呼吸。時代風俗の勘所を押さえたリアリティのある画づくりと、四季折々の風物を取り込んだ季節感のある映像。そしてなんといっても、理想的な師弟関係によって育まれる、青竹のような若者のビルドゥングスロマンという主題――。

黒澤監督は、「蝦蟇の油 自伝のようなもの」で、"このデビュー作にはすべてがつまっている"と述べていますが、なるほど確かに「姿三四郎」は、のちの黒澤映画のエッセンスがそこかしこに芽吹く、みずみずしい才気が全編に迸る映画です。

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「ゼロの焦点」を訪ねて

「ゼロの焦点」のイラスト(久我美子)

レビ東京の人気旅番組、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が、お正月に放送された第25弾をもって、とうとう終了してしまいました。いや正確には、これまで第1弾からコンビを組んで毎回異なるゲストの女性(マドンナ)とともにバス旅を繰り広げてきた太川陽介と蛭子能収の二人が番組を卒業し、次回から、新たなコンビにとって代わることになりました。

私がこの番組を知ったのは、3年前のお正月。つまりにわかファンなのですが、たまたま第18弾を観て以来、年3回の新作を観るのはむろんのこと、BSジャパンで過去回の再放送を総ざらいするほど、すっかりはまってしまいました。この番組のどこにそんなに惹かれたのかといえば、いろいろありすぎて書ききれませんが、大きな理由の一つは、旅人が、太川&蛭子コンビであったこと。だから二人が辞めた今、たとえ番組自体が続いたとしても、おそらくもう観ることはないような気がします。

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「岳 -ガク-」を訪ねて

「岳」のイラスト(小栗旬)

さらではありますが、昨夏、2年ぶりに北アルプスへ行ってきましたので、そのときのことを書こうと思います。ルートは上高地から涸沢を経て、北穂高岳から奥穂高岳、前穂高岳へと辿る、標高3,000mの尾根歩き。数年前に槍ヶ岳~北穂高岳を縦走したとき、北穂の頂から蒼天に暮れなずむ奥穂のシルエットを眺め、次はここからあそこ、と心に誓ったコースです。

というわけで今回のイラストは、あちこちの山小屋でよく見かける山岳マンガ、「岳 みんなの山」の映画化作品、「岳 -ガク-」(2011)より、主人公の島崎三歩を演じた小栗旬。映画の冒頭、レスキューを終えた三歩が、遭難者のピッケルを携え登頂する山が奥穂高岳であり(この場面、原作のイメージどおりでぞわっときます)、とすればこの記事は、「岳 -ガク-」のロケ地訪問記、と言って言えないこともありません。というか、そういうことにしよう。

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「武蔵野夫人」を訪ねて

「武蔵野夫人」のイラスト(轟夕起子)

前、「武蔵野夫人」(1951)の記事の終わりに、いずれ近いうちにロケ地と原作の舞台紹介を、なんてことを書いたのですが、なかなかその気になれず、あっという間に4年の月日が流れてしまいました。その間、新たにゆかりの地を訪ねたり、またそれまで不明だったロケ地が判明したりもして、そんなわけで足掛け5年、訪れた年も季節もてんでばらばらではありますが、かなりコンプリートになったのではないかと思う(とはいえそのニーズはどこにもないとも思う)、「武蔵野夫人」のコラージュ的ロケ地(舞台)訪問の記録でございます。

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「悪魔の手毬唄」を訪ねて

「悪魔の手毬唄」のイラスト(岸恵子)

川崑監督が手掛けた金田一シリーズの大きな魅力は、戦後の時代風俗やおどろおどろしい作品世界の空気が滲む、1970年代の後半によくこんな場所を見つけたものだと思う、その雰囲気ありすぎのロケーションにあります。

たとえば「犬神家の一族」(1976)の舞台となった、信州の地方都市のローカルな風情や、緑を映す湖面がまばゆい山上湖、そしていかにも停車場と呼ぶのが似つかわしい「那須駅」の佇まい。あるいは逆光の海に浮かぶ「獄門島」の黒々としたシルエットや、敷き詰めたように屋根瓦が連なる港の家並が美しい、「獄門島」(1977)。はたまた陰惨の気がスクリーンに色濃く立ち込める、まるで此岸と彼岸を結ぶ通路であるような、「病院坂の首縊りの家」(1979)の「病院坂」。

しかしなんといっても極めつけは、「悪魔の手毬唄」(1977)に描かれる、旧い因習に縛られた岡山の山奥の村、「鬼首村」の情感豊かな冬枯れの風景と、エンディングで金田一耕助(石坂浩二)と磯川警部(若山富三郎)が別れを交わす「総社駅」のひなびた佇まい、ではないでしょうか。

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管理人: mardigras
大王わさび農場
黒澤明の「夢」(1990)のロケ地を訪れました。

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邦画の紹介
椿三十郎
七人の侍
用心棒
ツィゴイネルワイゼン
遙かなる山の呼び声
復讐するは我にあり
砂の女
男はつらいよ 寅次郎恋歌
男はつらいよ 寅次郎忘れな草
男はつらいよ 寅次郎相合い傘
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
武蔵野夫人
仁義なき戦い
麻雀放浪記
幸福の黄色いハンカチ
悪魔の手毬唄
丹下左膳餘話 百萬兩の壺
夜叉
姿三四郎
劔岳 点の記
洋画の紹介
第三の男
ブレードランナー
ゴッドファーザーPARTII
羊たちの沈黙
ミッドナイト・ラン
スカーフェイス
ビッグ・ウェンズデー
ゴッドファーザー
駅馬車
荒野の決闘
ダンス・ウィズ・ウルブズ
燃えよドラゴン
スパルタンX
ターミネーター2
パルプ・フィクション
アパートの鍵貸します
引き裂かれたカーテン
めまい
夜の大捜査線
地獄の黙示録 特別完全版
サンセット大通り
モーターサイクル・ダイアリーズ
8 1/2
真夜中のカーボーイ
スティング
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ダイ・ハード
赤ちゃんに乾杯!
太陽がいっぱい
マルホランド・ドライブ
薔薇の名前
リバー・ランズ・スルー・イット
ルートヴィヒ
M★A★S★H マッシュ
バック・トゥ・ザ・フューチャー
タクシードライバー
エンゼル・ハート
バグダッド・カフェ 完全版
未来世紀ブラジル
明日に向って撃て!
恐怖の報酬
レスラー

キル・ビルVol.2
2001年宇宙の旅
ブリキの太鼓
ジュラシック・パーク
十二人の怒れる男
ゲッタウェイ
ミシシッピー・バーニング
ベルリン・天使の詩
裏切りのサーカス
ブラック・レイン
アマデウス
遠い空の向こうに
カプリコン・1
その他映画関連
いとしの映画音楽
この邦題がすごい!
この映画の原作がすごい!(海外編)
この映画の原作がすごい!(国内編)
あの映画のコレが食べたい!
2010年イラスト・カレンダー
「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて
2011年イラスト・カレンダー
続・この映画の原作がすごい!(上)
続・この映画の原作がすごい!(下)
シネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
「劔岳 点の記」を訪ねて
その後のシネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
「夜叉」を訪ねて
「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて(その2)
2014年イラスト・カレンダー
「砂の女」を訪ねて
「悪魔の手毬唄」を訪ねて
「武蔵野夫人」を訪ねて
「岳 -ガク-」を訪ねて
「ゼロの焦点」を訪ねて

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