原作名: 二十日鼠と人間 著者名: ジョン・スタインベック 映画化作品: 「二十日鼠と人間」(1992年 監督:ゲイリー・シニーズ) ほか "だがネズミよ、おまえ一人だけではない、見込みどおりにならないことを身をもって知るものは。ネズミや人間の用意周到な計画("The best laid schemes of Mice and Men")もうまくいかないことが多く、約束された喜びの代わりに、悲しみと苦しみの中に放り出されるのだ"(山田修訳、「ロバート・バーンズ詩集」収録の「ネズミに寄せて、巣の中のネズミを鋤で掘り起こした際に、」より抜粋)――18世紀半ばのスコットランドの詩人、ロバート・バーンズの詩の一節からそのタイトル("Of Mice and Men")を借りた(新潮文庫版のあとがきより)、南カリフォルニアの農場を渡り歩く、見た目も性格も異なる二人の季節労働者、いつか自分の農場を持つことを夢見るジョージと知恵遅れの大男レニーの奇妙な友情とその悲劇的な顛末を、場面を限定する戯曲のスタイルで描いた中篇小説。
原作名: 一人だけの軍隊 ※絶版 著者名: デイヴィッド・マレル 映画化作品: 「ランボー」(1982年 監督:テッド・コッチェフ) "They drew first blood, not me"("先に手を出してきたのはヤツらだ、オレじゃない"――映画「ランボー」のセリフより)というわけで、本作の原題は映画と同様、"First Blood"。この物語のテーマと肌触りを込めた、そのタイトルの意味するところを、簡潔な日本語でぴたりと表現するのは確かに至難の業だとは思うのですが(「この邦題がすごい!」の記事参照)、いくらなんでも「一人だけの軍隊」という邦題は、いかがなものか(いや、ぶっちゃけそんな感じではあるんですけど)。
ベトナム戦争の英雄として帰還しながら、社会に適応できない元グリーン・ベレー(特殊部隊)の流れ者(ランボー)が、中西部のとある排他的な田舎町の警察署長に理不尽な扱いを受けたことをきっかけとして、これまた理不尽すぎる闘争本能を爆発させ、警察官を殺害して山中へと逃げ込むと、圧倒的多数の追っ手と犬を相手にゲリラ戦の特殊技能を駆使して死闘を繰り広げるという、バイオレンス・アクション・サバイバル小説です。プライベートに鬱屈を抱えている、田舎町の閉鎖性を象徴するかのような警察署長と、超人的な生存能力の使いどころのない社会に自ら"居場所"を作り出すかのごとく、山と田舎町を"戦場"に変えていくランボー、どちらが"先に仕掛けた"(="draw first blood")とも言いきれないところがミソで、二人は狩るものと狩られるものの立場を何度も入れ替えながら、闘争心に我を忘れたかのごとく戦いをエスカレートさせ、血みどろのクライマックスへと突き進んでいきます。
釣りをしたことがないくせに妙に釣りに惹かれるのは、このアニメのせいだったか~。
「ペーパームーン」とか「丹下左膳」とか「白夜行」も読んでみたいですけど、一番興味をそそられたのは「ロケット・ボーイズ」かな。最近、BSプレミアムで朝7時からやってる「宇宙からウェイクアップコール」という5分番組を毎日見ていて、子供の頃に観てたらぜったい宇宙飛行士目指してたなぁとしみじみ思ってます(笑)