私が第一作をはじめて観たのは、ロード・ショウが終わってニ年近く経ったころのことでした。場所は、今はなき名画座、飯田橋の佳作座。公開時の大ブームにはすっかり乗り遅れてしまいましたが、伏線の張り巡らされたコミカルでハラハラドキドキのドラマは噂にたがわぬ面白さで、この脚本、ホントよくできてる!と興奮しまくったものです。そしてそれから数年後、PART2を観たのは新潟の映画館。そのときのことで今でもよく覚えているのは、なんといっても、さあ、これからどうなるんだ!?という、最高にいいところで"To be concluded"となってしまったエンディング。しかも予告編として、PART3の映像がちらりと紹介されていたりもして、まさに蛇の生殺し気分をたっぷり味わったものです。そしてそれからいよいよ半年後、大団円のPART3。お預け解消のカタルシスに加え、しかもこれが大好きな西部劇とくれば、もう、満足できないわけがなかったのであります。
テーマ曲以外の挿入歌は、第一作がいわずと知れたヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの"Power of Love"、そしてPART3がZZトップの"Doubleback"。 ヒューイ・ルイスもカメオ出演していますが、なんといってもZZトップ。スクエア・ダンスのシーンで演奏しながらお約束のギター回しを披露するくだりは、ファンにとっては思わずニヤッとしてさせられてしまうものでした。それから挿入歌ではありませんが、第一作の終盤、ダンス・パーティで、マーティが演奏する"Johnny B. Goode"(オールディーズだけど...と断って始めるイントロにはシビれましたね)や、PART2でカフェ80s'に流れるマイケル・ジャクソンの"Beat it"。このあたりの選曲、センスがよいというより、まさに当時の自分たちの世代が慣れ親しんでいたもの、という感じなところがとてもよいのです。
たぶん、タイム・トラベルものに興味をもったのは、これを観たからだった気がします。
子供だったのでパロディの大半は分からなかったんですが、普通っぽい主人公と、一見マッドサイエンティスト(中身も?)なドクとのやりとりがおかしくて夢中になってみてました。
二人の友情もいいですよね。
>面白かった映画だからといって、言いたいことがあるとは限らない...というのは、このブログを書きだしてはじめて思い知ったこと
うわぁ、分かります。
すっごい面白くて皆に観てほしいと思ってるのに、いざ書こうとすると言葉が出ず、この面白さを伝えるには観てもらうしかないと気づく・・・みたいな。
描きたいものが決まらない時より困ってしまいます。