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悪魔の手毬唄

よーし、わかった。犯人は放庵だ!横溝正史が生んだ、日本探偵小説史上屈指の知名度を誇る名探偵、金田一耕助シリーズの映画化作品、といってまず思い浮かぶのは、やはりなんといっても、1970年代後半に立て続けに封切られた、市川崑監督、石坂浩二主演による、五本の東宝映画でしょう。わけても角川書店が製作を手掛けた記念すべき第一作、「犬神家の一族」(1976)の商業的大成功を受けて製作された「悪魔の手毬唄」(1977)の完...

裏切りのサーカス

男なら、パーティの引き際くらい心得ておくべきだクランクアップの便りを耳にしてから早一年、トーマス・アルフレッドソン監督の「裏切りのサーカス」が、本邦でもめでたく公開の運びとなりましたので、ゴールデンウィークの最中、映画館に足を運んでまいりました。思えば映画を観に行くのも、正月休みの「ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル」(2011)以来。とはいえ先日、長年の念願叶ってテオ・アンゲロプロスの「...

カプリコン・1

ブロガーのみなさん一緒に同じタイミングで映画を観ようという企画、ブログDEロードショーの第11回目、ピーター・ハイアムス監督の「カプリコン・1」。アポロ宇宙船の月面着陸がでっち上げだったという俗説をヒントに製作された、1977年公開のスリルフルなコンスピラシー・ドラマです。今作の推薦人は、MOVIE-DICの白くじらさん。ナイスなチョイス、ありがとうございます!ちなみにイラストは、ドラマの後半に登場する特別出演のテ...

チャイナタウン

「ハメット」(1982)、「上海から来た女」(1947)、「幸せのちから」(2006)、「ゲーム」(1997)、「プレシディオの男たち」(1988)に、そしてこの「チャイナタウン」(1974)...ジャンルもテーマもばらばらのこれらの映画には、実はひとつの共通点があります。そう、もうおわかりですね。それはどの映画にも、サンフランシスコのチャイナタウンが登場すること...などとブログに書こうと思いながら映画を観はじめたのです...

ニューオーリンズ・トライアル

「イージー・ライダー」(1969)、「エンゼル・ハート」(1987)、「新・動く標的」(1975)、「シンシナティ・キッド」(1965)、「ストリートファイター」(1975)、「キャット・ピープル」(1982)、「タイトロープ」(1984)、「ダウン・バイ・ロー」(1986)、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008)、「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」(1989)に、そしてこの、「ニューオーリンズ・トライアル」(2003...

十二人の怒れる男

デモクラシーの神様と十一人の普通の男映画を観て何かを学んだ、と思うことは滅多にありませんが、シドニー・ルメットの「十二人の怒れる男」(1957)はめずらしく、観終わった瞬間、いや観ている間にも、なんだかとても大切なことを教えてもらっているような気にさせられた映画です。自分の価値観に、少なからず影響を受けたという意味で、この映画こそベスト・オブ・マイ・ベスト、といっていいところがあって、いざこうしてフェ...

恐怖の報酬

冒険のエッセンスが凝縮された傑作スリラー冒険とは――(1)危険をともなうことをあえてすること (2)成功の見込みの少ないことを無理にすること(三省堂「大辞林」より)――。小説でも映画でも、この、"冒険"という割に合わない行動を主題にした物語の系譜があります。作品によって、"冒険"の中身はさまざまであり、またその舞台設定も多岐にわたりますが、よくできた冒険モノに共通していえること、それは、主人公たちの困難に対...

エンゼル・ハート

(トン)デモーニッシュ・ハードボイルドミッキー・ロークという役者を初めて知ったのは、「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(1985)でした。ニューヨークのチャイニーズ・マフィアとイタリアン・マフィアの抗争を描いたこの作品、監督が「ディア・ハンター」(1978)のマイケル・チミノということもあって、かなり期待していたのですが、いまひとつ重厚さに欠けたストーリーと安っぽいクライマックスにまったくカタルシスを得ること...

薔薇の名前

異形だらけの異形の迷宮ジャン=ジャック・アノー監督、ショーン・コネリー主演の仏伊西独合作映画、「薔薇の名前」(1986)。予備校生のとき、新宿のミニシアター、シネマスクエアとうきゅうで観ました。この映画、確かここだけの単館上映だったはずです。当時はちょうど、古今東西の推理小説を片っ端から読み漁っていた時期で、そんなときにどこで目にしたか(たぶん「ぴあ」あたり)、「薔薇の名前」が本格ミステリであることを...

マルホランド・ドライブ

おそるべし、四回目にしてまた迷う今から十二年ほど昔、それまで勤めていた会社を退職し、次の職場に移るまでの三ヶ月ほど、自由な時間ができました。遅ればせながら、そのときに観たのが、ブームに遅れること7~8年、デヴィッド・リンチのTVドラマ、「ツイン・ピークス」。レンタル・ビデオ屋で、最初の1・2巻を借りてきたところ、錯綜するナゾといかにも思わせぶりな展開に嵌りまくってしまい、もうどうにも止まらなくなって、次...

太陽がいっぱい

「こわいでしたねサヨナラ篇」に教わったこと作家の吉行淳之介が、各界の著名人と"恐怖"をテーマにあれこれ語り合う、「恐怖対談」という軽妙洒脱な対談集があります。その中に、映画評論家の淀川長治をゲストに迎えた「こわいでしたねサヨナラ篇」と題する回があって、話題はもちろん映画にまつわるあれこれ。大して長いものではないのですが、これがめっぽう面白い。高校生の頃、どこかの映画雑誌に転載されていたこの対談を図書...

夜の大捜査線

パズルと社会問題のタペストリー誰が名付けたか、「夜の大捜査線」(1967)。いったいどのあたりが"夜の大捜査線"なのか、何度観てもよくわかりません。原題は、"In the Heat of the Night"(夜の熱気の中で)。1960年代半ば、まだ露骨な黒人差別が存在していた、アメリカ南部のとある田舎町で起きた殺人事件をめぐる、正調かつ端正な、ディテクティブ・ストーリーです。とはいえ、謎解きのお楽しみは、この映画の魅力の一部に過ぎ...

めまい

高校生にはまだ早い「引き裂かれたカーテン」(1966)に続き、ヒッチコック作品の紹介です。1958年公開の、「めまい」。この映画を初めて観たのは高校生の頃のことで、「引き裂かれたカーテン」の記事でも触れましたが、日曜洋画劇場の四週連続ヒッチコック特集のうちの一本でした。そのときのラインアップは、放送順に、「裏窓」(1954)、「知りすぎていた男」(1956)、「めまい」、「ハリーの災難」(1956)。でもって面白かっ...

引き裂かれたカーテン

マイ・ファースト・ヒッチコックこのブログを始めよう思い立ったとき、漠然と、ネタバレなしの映画紹介をしてみたい...なんてことを考えていたのですが、これがなかなかむずかしい。というより、ほとんど不可能。ふと気がつけば、当初の目論見はどこへやら、必要以上にネタを割りまくった記事を書き散らかしています。で、今回ご紹介の作品が、アルフレッド・ヒッチコックの「引き裂かれたカーテン」(1966)...なのですが、...

羊たちの沈黙

品位ある恐怖。エレガントなバイオレンス。ジョナサン・デミのサイコ・スリラー、「羊たちの沈黙」(1991)。メランコリックな旋律で幕を開けるオープニングから、いきなりスクリーンに漲る緊迫感――。朝靄にけぶる森をランニングするFBIの訓練生、クラリス・スターリングの後ろ姿を捉えた映像には、まるで邪悪な何者かが尾け狙っているかのような凶々しさが充満し、もう冒頭から、何かよくないことの起こる気配がびんびんと伝わっ...

第三の男

リメイク不能なサスペンス プロット、セリフ、キャスト、ロケーション、カメラ、照明、美術、音楽――卓越した要素の相乗効果で生まれた、奇跡のスリラー。もっとも好きな映画を一本、と言われれば、キャロル・リードの「第三の男」(1949)。これはもう、どこをとっても完璧な映画ではないでしょうか。この映画の何が好き、というより、観るたびその完全無欠さに畏敬の念を覚えてしまう、映画好きの端くれとして、とにかくリスペク...

管理人: mardigras
「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観てきました。もちろん吹替版で。いや~、面白かった!

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Index

邦画の紹介
椿三十郎
七人の侍
用心棒
ツィゴイネルワイゼン
遙かなる山の呼び声
復讐するは我にあり
砂の女
男はつらいよ 寅次郎恋歌
男はつらいよ 寅次郎忘れな草
男はつらいよ 寅次郎相合い傘
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
武蔵野夫人
仁義なき戦い
麻雀放浪記
幸福の黄色いハンカチ
悪魔の手毬唄
丹下左膳餘話 百萬兩の壺
夜叉
劔岳 点の記
洋画の紹介
第三の男
ブレードランナー
ゴッドファーザーPARTII
羊たちの沈黙
ミッドナイト・ラン
スカーフェイス
ビッグ・ウェンズデー
ゴッドファーザー
駅馬車
荒野の決闘
ダンス・ウィズ・ウルブズ
燃えよドラゴン
スパルタンX
ターミネーター2
パルプ・フィクション
アパートの鍵貸します
引き裂かれたカーテン
めまい
夜の大捜査線
地獄の黙示録 特別完全版
サンセット大通り
モーターサイクル・ダイアリーズ
8 1/2
真夜中のカーボーイ
スティング
プラトーン
ダイ・ハード
赤ちゃんに乾杯!
太陽がいっぱい
マルホランド・ドライブ
薔薇の名前
リバー・ランズ・スルー・イット
ルートヴィヒ
M★A★S★H マッシュ
バック・トゥ・ザ・フューチャー
タクシードライバー
エンゼル・ハート
バグダッド・カフェ 完全版
未来世紀ブラジル
明日に向って撃て!
恐怖の報酬
レスラー

キル・ビルVol.2
2001年宇宙の旅
ブリキの太鼓
ジュラシック・パーク
十二人の怒れる男
ゲッタウェイ
ミシシッピー・バーニング
ベルリン・天使の詩
裏切りのサーカス
ブラック・レイン
アマデウス
遠い空の向こうに
カプリコン・1
その他映画関連
いとしの映画音楽
この邦題がすごい!
この映画の原作がすごい!(海外編)
この映画の原作がすごい!(国内編)
あの映画のコレが食べたい!
2010年イラスト・カレンダー
「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて
2011年イラスト・カレンダー
続・この映画の原作がすごい!(上)
続・この映画の原作がすごい!(下)
シネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
「劔岳 点の記」を訪ねて
その後のシネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
「夜叉」を訪ねて
「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて(その2)
2014年イラスト・カレンダー
「砂の女」を訪ねて
「悪魔の手毬唄」を訪ねて
「武蔵野夫人」を訪ねて

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