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夜の大捜査線

パズルと社会問題のタペストリー誰が名付けたか、「夜の大捜査線」(1967)。いったいどのあたりが"夜の大捜査線"なのか、何度観てもよくわかりません。原題は、"In the Heat of the Night"(夜の熱気の中で)。1960年代半ば、まだ露骨な黒人差別が存在していた、アメリカ南部のとある田舎町で起きた殺人事件をめぐる、正調かつ端正な、ディテクティブ・ストーリーです。とはいえ、謎解きのお楽しみは、この映画の魅力の一部に過ぎ...

めまい

高校生にはまだ早い「引き裂かれたカーテン」(1966)に続き、ヒッチコック作品の紹介です。1958年公開の、「めまい」。この映画を初めて観たのは高校生の頃のことで、「引き裂かれたカーテン」の記事でも触れましたが、日曜洋画劇場の四週連続ヒッチコック特集のうちの一本でした。そのときのラインアップは、放送順に、「裏窓」(1954)、「知りすぎていた男」(1956)、「めまい」、「ハリーの災難」(1956)。でもって面白かっ...

引き裂かれたカーテン

マイ・ファースト・ヒッチコックこのブログを始めよう思い立ったとき、漠然と、ネタバレなしの映画紹介をしてみたい...なんてことを考えていたのですが、これがなかなかむずかしい。というより、ほとんど不可能。ふと気がつけば、当初の目論見はどこへやら、必要以上にネタを割りまくった記事を書き散らかしています。で、今回ご紹介の作品が、アルフレッド・ヒッチコックの「引き裂かれたカーテン」(1966)...なのですが、...

番外編: この邦題がすごい!

昔の映画につけられた邦題を眺めていると、なんて素晴らしい題名なんだ!と、もうそれだけで感心してしまうような、美しい日本語のタイトルがたくさんあります。実際に面白い内容かどうかはわかりませんが、その題名を目にしただけで、とりあえず観てみたくなるというか、あれこれストーリーを想像してしまうというか、そういうこっちの感受性を刺激してやまないようなやつです。いい題名の映画はそれだけで観たくなるなんでもいい...

アパートの鍵貸します

脚本で観る楽しみを教えてくれた映画。 ビリー・ワイルダー監督の「アパートの鍵貸します」(1960)は、およそすべての場面が次なる場面の"伏線"となった、凝りに凝ったつくりのドラマです。高校生の頃、教育テレビの世界名作劇場で観て、その技巧的にもほどがある語り口に、うっとりしてしまった覚えがあります。それまでアクション系の映画ばかりを好んで観ていましたが、この作品あたりをきっかけに、異なるジャンルの作品にも...

パルプ・フィクション

起承転結の解体っぷりが快感クエンティン・タランティーノの「パルプ・フィクション」(1994)は、その語り口の目新しさに興奮させられた映画です。オムニバスの各幕を跨いで登場人物を自在に出入りさせるとともに、ドラマの起承転結を解体することによって時系列の混乱を持ち込んだ斬新な筋運びは、(私にとっては)これまでまったくお目にかかったことのない、実に画期的なものでした。映画の内容は、"パルプ・フィクション"のタ...

ターミネーター2

リアル・タイムの喜びと終わりの始まり1991年夏、私たちは、それまでまったくお目にかかったことのない革新的な映画に度肝を抜かれ、目を疑わずにはいられない、驚異の映像マジックに激しく酔い痴れました。それが、ジェムーズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツネッガー主演のSFアクション超大作、「T2」こと、「ターミネーター2」。「ターミネーター2」を初めて観たときの驚きと興奮、そして喜びの大きさは、いま振り返っ...

スパルタンX

映画史上最高のフィスト・ファイト「燃えよドラゴン」(1973)に続き、カンフー映画のご紹介。ブルース・リーとくれば、お次はジャッキー・チェン。1984年公開の「スパルタンX」であります。私が多少なりとも物心つくようになった頃、ほんの五本の主演作を遺し、既にこの世を去っていた、ブルース・リー(「死亡の塔」(1981)は含まない)。私にとって、そんな不世出のカリスマが、伝説のヒーローだったとすれば、ジャッキー・チ...

番外編: いとしの映画音楽

ブログをはじめて2週間。好きな映画の記事を、ベスト・ワンから順繰りに書いていますが、ここらでちょっと一休み。番外編として、私の好きな映画音楽を、まとめて紹介したいと思います。マイ・フェバリット映画音楽集をつくりたいさまざまな映画のテーマ曲を集めた、映画音楽の名曲集があります。私が子供の頃、母親が、クルマの中でこの手のカセット・テープをよくかけていて、私も助手席で、聴くとはなしに聴いていたものです。...

燃えよドラゴン

総合格闘技のルーツのような映画ロバート・クローズ監督、ブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」(1973)は、今改めて観ると、カンフー映画というよりむしろ、"MMA(ミックスド・マーシャル・アーツ=総合格闘技)の原点"、と呼ぶのが相応しい映画です。ポルトガル語で、バーリ・トゥード(何でもあり)とも称されていた総合格闘技は、ボクシングや空手、キック・ボクシングに代表される立ち技と、レスリングや柔道、柔術といっ...

ダンス・ウィズ・ウルブズ

未知との遭遇"フロンティア"篇俳優としてのキャリア絶頂期にあったケビン・コスナーが、私財を投じて製作、自ら監督・主演を務めた「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)は、溜息がでるほど美しく、そして切ない映画です。失われゆく"フロンティア"を舞台に、ひとりの白人が平原インディアンと出遭い、絆を深め、やがて自らもまた"フロンティア"の一部となっていく姿を悠揚迫らぬタッチで綴ったドラマは心洗われるがごとく、蒼茫た...

荒野の決闘

マック、恋したことはあるか?時は開拓時代。東部の大都会から、はるばる西部の辺境の町へと旅してきたクレメンタインは、晴れた日曜の朝、果てしなく広がる荒野を眺めながら、澄み切った空気を深呼吸して、こう呟きます。「なんてキレイですがすがしい空気でしょう。どこからか、甘い花の香りまで」花の香り―というのは実は、床屋がワイアット・アープに振りかけた香水の匂いだったりするのですが、それにしても、この映画の最大...

駅馬車

「地獄馬車」じゃなくてよかったジョン・フォードの西部劇、「駅馬車」(1939)。緊迫感漂う、スリルフルなシチュエーション。メリハリの利いた登場人物たちが織りなす、コクのあるドラマ。そして今から70年も昔に撮られたとはとても思えない、疾走する馬上で繰り広げられる、目を疑うようなアクション――。何度観ても、あっという間に過ぎていく、"ああ映画を観てるのだ"という、心地よい時間。「駅馬車」は、間然するところのまっ...

ゴッドファーザー

恩には恩を、裏切りには復讐を「ケイ、これが僕の家族だ。だが僕は違う」ドラマの冒頭、恋人のケイ(ダイアン・キートン)にせがまれ、組織の目的のためには脅しも暴力も辞さない、コルレオーネ・ファミリーの後ろ暗い一面を打ち明けたマイケル(アル・パチーノ)は、彼女の目を見つめながら、そう口にします。ニューヨーク五大マフィア最大の実力者、ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の三男でありながら、ファミリー...

ビッグ・ウェンズデー

ビバ、アメリカの青春!私にとって「ビッグ・ウェンズデー」(1978)は、観るたびノスタルジックな気分にさせられる映画です。"ビッグ・ウェンズデー"とは、サーファーのあいだで語り伝えられる"偉大なうねり"―伝説の大波のこと。「ビッグ・ウェンズデー」は、60年代のカリフォルニアの海辺の町でサーフィンにのめり込む、ベトナム戦争世代の若者たちの恋と友情、そしてその終わりと別れの断章を、スケッチ風のラフなタッチで綴っ...

スカーフェイス

ウルトラ・アドレナリン放出ムービーいつの頃からでしょうか、ふと気づくと、あちらこちらの街にあった、名画座あるいは二番館と呼ばれる映画館の数がめっきりと減ってしまいました。私が学生の頃は、行動範囲だったJR中央線沿線だけでも、国立、三鷹、吉祥寺、荻窪、中野、新宿、飯田橋...とそれこそいたるところにあって、どこかしらで興味のある映画を上映していたものです。中でも中学から高校にかけて六年間通学していた街...

管理人: mardigras
「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観てきました。もちろん吹替版で。いや~、面白かった!

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Index

邦画の紹介
椿三十郎
七人の侍
用心棒
ツィゴイネルワイゼン
遙かなる山の呼び声
復讐するは我にあり
砂の女
男はつらいよ 寅次郎恋歌
男はつらいよ 寅次郎忘れな草
男はつらいよ 寅次郎相合い傘
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
武蔵野夫人
仁義なき戦い
麻雀放浪記
幸福の黄色いハンカチ
悪魔の手毬唄
丹下左膳餘話 百萬兩の壺
夜叉
劔岳 点の記
洋画の紹介
第三の男
ブレードランナー
ゴッドファーザーPARTII
羊たちの沈黙
ミッドナイト・ラン
スカーフェイス
ビッグ・ウェンズデー
ゴッドファーザー
駅馬車
荒野の決闘
ダンス・ウィズ・ウルブズ
燃えよドラゴン
スパルタンX
ターミネーター2
パルプ・フィクション
アパートの鍵貸します
引き裂かれたカーテン
めまい
夜の大捜査線
地獄の黙示録 特別完全版
サンセット大通り
モーターサイクル・ダイアリーズ
8 1/2
真夜中のカーボーイ
スティング
プラトーン
ダイ・ハード
赤ちゃんに乾杯!
太陽がいっぱい
マルホランド・ドライブ
薔薇の名前
リバー・ランズ・スルー・イット
ルートヴィヒ
M★A★S★H マッシュ
バック・トゥ・ザ・フューチャー
タクシードライバー
エンゼル・ハート
バグダッド・カフェ 完全版
未来世紀ブラジル
明日に向って撃て!
恐怖の報酬
レスラー

キル・ビルVol.2
2001年宇宙の旅
ブリキの太鼓
ジュラシック・パーク
十二人の怒れる男
ゲッタウェイ
ミシシッピー・バーニング
ベルリン・天使の詩
裏切りのサーカス
ブラック・レイン
アマデウス
遠い空の向こうに
カプリコン・1
その他映画関連
いとしの映画音楽
この邦題がすごい!
この映画の原作がすごい!(海外編)
この映画の原作がすごい!(国内編)
あの映画のコレが食べたい!
2010年イラスト・カレンダー
「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて
2011年イラスト・カレンダー
続・この映画の原作がすごい!(上)
続・この映画の原作がすごい!(下)
シネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
「劔岳 点の記」を訪ねて
その後のシネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
「夜叉」を訪ねて
「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて(その2)
2014年イラスト・カレンダー
「砂の女」を訪ねて
「悪魔の手毬唄」を訪ねて
「武蔵野夫人」を訪ねて

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