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[C858]

久しぶりの記事の更新が山日記で、またまた楽しく読ませていただきました。
カネがない!のところはドキドキしました。お財布の中にそれなりの微妙な金額が入っていて良かったですね。
私は山でビールをいただく習慣はないのですが、必要経費と飲みてぇなぁの気持tiの葛藤が笑えるような切ないような複雑な思いで読みました。
雨の山歩きもmardigrasさんの読ませる文のせいでしょうか。なんか、楽しそうです♪
続きを気長に待ちます。
  • 2011-10-08 14:49
  • おりんこ
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[C859] 黒部の太陽

当時観ました。あの水力発電のためのダム工事のための技術者の苦労が映画にはみなぎっていました。それまで裕ちゃんの映画は若い世たれ物というような映画を2,3本ほど観ていただけでしたので新鮮で根性ものはあまり好きでないのですが心に残っています。このダムを作る技術はもう日本には受け継がれていないという事実を福島原発事故の後に知ったときこの映画を思い出したのですよ・・・

山の日記面白く読ませていただきました、現金を持ち歩かなくなった今日日Mardiさんと同じことをしそうな気がします、いつもビールを節約するところで笑ってしまいました。

更新してくださってVielen Dank !

10月のトリュフォー監督が出たがっていますよ~・・・笑



  • 2011-10-09 18:12
  • ヘルブラウ
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[C861] >おりんこさん

ホントいまさらの記事なのですが、、、読んでくださって、ありがとうございます~!

山行くときはいつも"持参するもの一覧メモ"をだーっと書いて点検するんですが、、、そういえば、(当たり前すぎて)"お金"と書いたことはこれまで一度もなかったな~と思い当たりました。おっしゃるとおり、宿代、バス代が足りたのは単なる偶然、ホントにラッキーでした(汗)。このあと、実は必要経費を削ってビール代を捻出するのですが(笑)、、、それはまた次回ということで!

雨はやっぱりツラいですよね~(笑)。釣りしてるときの雨はツラくないんですが(多少の雨降りは釣れやすくなったりするので)、でも山歩きの雨降りはひたすらツラいです(鳥もいなくなるし、景色も見えなくなりますしね~)。でも今回は雷に遭遇することがなくてよかったです!
  • 2011-10-10 01:04
  • Mardigras
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[C862] >ヘルブラウさん

お久しぶりです~!

えっ、ヘルブラウさんあの映画、リアルタイムでご覧になられてるんですか~!?羨ましい!!
2013年にビデオ発売という朗報を知ったのですが、やっぱりこれは大スクリーンで観たい映画ですね。。。

この大規模ダム開発は、この時代だったからこそのもだと思います。最近、JRの南アルプス貫通リニア計画に怒り心頭で、その一方で、なんで自分は北アルプスの自然を激しく破壊した黒四ダムを許せてしまっているのか、その矛盾が自分でも不思議だったのですが、それはもしかすると、そこに不可能に挑戦した人間のロマンを感じるからなのかも、なんてことを思うようになりました。黒四は、日本の土木史のみならず、戦後日本の到達した技術と英知、人間力の総和を象徴する、日本史そのものに記されるべきエポックメーキングな工事だったのだと思います。

後回しになってしまいましたが、トリュフォーに変えましたよ~。もうでも今年も残すところ、あとわずか3ヶ月弱なのですね。ホントに早い。。。
  • 2011-10-10 01:36
  • Mardigras
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[C863]

お久しぶりで~す。

黒部の太陽・・観た覚えはあるんですがあまりに幼すぎて良く覚えていません。
確かこの頃のダムやトンネル工事には犠牲者がつきものでしたので・・
子供にはこわい!と思う方が先でした。

山登り・・楽しく拝読いたしました。
たぶん・・ママさんはお金ではなくお財布を入れるのを
忘れる方だと思いま~す。次回またお誘いくださいねぇ楽しみにしています。
  • 2011-10-15 04:25
  • harunayamanekoーmama
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[C864] >harunayamaneko-mamaさん

お久しぶりです~!

おお、mamaさんも「黒部の太陽」ご覧になったことあるのですね~。うらやましい!!
確かに子供にしたら"スゴい"よりも"コワい"、、、かもしれませんね。原作には犠牲者への追悼の念が強く顕されていたように記憶しています。

山登り、、、そろそろまたいい季節なのですが、残念ながらどこへも行けそうにありません!
ブログの続きを書いてせめて気分だけでも味わいたいと思います。わはは、財布忘れたら、そもそもバスにも乗れないじゃないですか~!(笑)

「人間の条件」、ばっちり録画してあるんですけど、観るのは年末になっちゃいそうです。。。
  • 2011-10-16 10:46
  • Mardigras
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[C865] 映画同好会(名前検討中 石原裕次郎を語る会

黒部の太陽 私も 見たいです。
歴史的 青春時代的 大スターですね。
プログで 石原裕次郎で 検索しています。
私は 銀幕スターの裕次郎さんが 大活躍されたことを知らない世代です。どの映画が 今 一般が 見ても面白いかなぁ?レンタルDVD全作品あるかなぁ?
裕次郎さんが テレビ時代に挑戦した頃の 太陽にほえろ時代を 少し 知っています。世界的 歴史的 美男を探す会(名前検討中
  • 2011-10-20 23:04
  • 村石太レディ&男が命を賭ける時
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[C866] >村石太レディさん

こんにちは、
私も石原裕次郎といえば「太陽にほえろ」が思い浮かぶくらいで全盛時代を知らない世代です。
正直、全盛期の主演映画を観たいともあまり思わないんですが、この作品だけは別ですね~!!
  • 2011-10-23 17:47
  • Mardigras
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[C878] 管理人のみ閲覧できます

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[C879] 管理人のみ閲覧できます

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[C880] こんにちは!

こんにちは、ブログDEロードショーのお誘いに参りました。よかったら、今月もみんなで一緒に映画を楽しみましょう♪
私が企画のまとめ役を引き継ぐにあたって、企画も新しく変わったので、詳細は告知記事にてご確認下さいね。
http://anoken.blog18.fc2.com/blog-entry-788.html
  • 2012-01-13 11:08
  • 宵乃
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[C881] >宵乃さん

こんにちは、
miriさんに代わって、宵乃さんが幹事になられたのですね~。
大変だと思いますが、とてもいい企画だと思いますので、頑張ってくださいね!

ごめんなさい、参加したいのはやまやまなのですが、残念ながらちょっとむずかしそうです。。。
でもお題を見て、ちょっと興味がわきました。いつか時間がとれたときにぜひ見てみたいと思いますね!
  • 2012-01-13 21:10
  • Mardigras
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[C896] 管理人のみ閲覧できます

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[C935] 黒部の太陽

こんばんは~
今さら?今ごろ?ノコノコのお話ですが『黒部の太陽』のDVD、来年発売で良かったですね♪
先日、図書館で 別冊暮らしの手帖 昭和篇 シネマの手帖 250本の(DVDで楽しめる)名作ガイドという雑誌を見つけました。暮らしの手帖っていう雑誌はわりと好きで時々買ってでも読んでいたのに、こんなおもしろい別冊を発売していたとは全く知らずにいました。
Mardigrasさんなら、すでに読んでいることでしょう。
観た映画、題名だけは知っている有名な映画、観たいと思いながら逃した映画250本、写真やポスターと作品の魅力が語られていました。Q&AでDVD化されない名作があるのはなぜ?の中で「黒部の太陽」がDVD化されていない理由が説明されていました。
黒部の太陽は 三船敏郎さんが主演なんですね。
それに熊井啓監督とは知りませんでした。熊井監督といえば『海は見ていた』ですよね。 私も黒部の太陽の
DVD化楽しみにしたいと思います。 一度立山に登った帰り、見学しました。たくさんの犠牲者がいたこと、そして、人が造ったとは思えない巨大なダム。恐ろしいほどの水音を今も思いだします。

シネマの手帖は古本でしか購入できませんでした。

Mardigrasさんのブログが、いつか本になったらいいのになあ・・思いました。

  • 2012-06-07 21:52
  • おりんこ
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[C937] >おりんこさん

こんばんわ、またご返事が遅くなってしまってごめんなさい!

「黒部の太陽」の解禁、もうほとんど諦めてたんですけど、本当に嬉しいニュースでした!3月にNHK BSで放映されたのを見たんですが、いや~、期待に違わぬ、素晴らしいというよりスゴい(という表現がもっともふさわしいように思える)映画でした。黒部ダムほど、偉業という言葉がふさわしい建造物はない気がします。訪れるたび、その峻嶮な大自然の懐に突如として聳え立つあまりに巨大なコンクリートの塊と高さに慄き震えてしまいます。私にとって立山を訪れる喜びの何割かは、このダムを見ることにあるような気がします。そのうちいつか吉村昭の「高熱隧道」にも書かれた日電歩道を歩いてみたいと思っているのですが、トレイルの魅力そのものもさることながら、下から黒四ダムを見上げてみたい、、、というのもその理由のひとつだったりします。

「シネマの手帖」、、、読んだことないので、今度図書館に行けるときがあったら、忘れずに確認してみますね!

>本になったら、、、
ありがとうございます。本になるようなレベルではありませんが、これからも拙いなりに続けてまいりますので、かわらぬご贔屓のほど(笑)よろしくお願いします~!
  • 2012-06-10 21:31
  • Mardigras
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2011年夏 雲ノ平: 三泊四日山日記 その1

黒部の太陽(石原裕次郎)

無沙汰しております。久々の更新にもかかわらず、映画とまったく無関係のネタで恐縮至極なのですが、8月のはじめ(すっかり秋めいた今となっては、もうずいぶん昔のことのような気がします)、三泊四日の小屋泊(プラス車中一泊)で、北アルプス最奥の地、雲ノ平を歩いてきましたので、記憶がすっかり色褪せる前に、そのときのことを書いておこうと思います。

ちなみにイラストは、"黒部"つながりで、「黒部の太陽」(1968)の石原裕次郎。この映画が観たい!でも観れない!ということを、「続・この映画の原作がすごい!」の記事に書きましたが、つい最近、ついに2013年にビデオ化されることを知りました。もう、今から待ち遠しくて仕方がありません!


憧れの雲ノ平

ノ平...といえば、私にとっては山歩きを始めた頃からの憧れの地で、いつかは訪れてみたいと思っていた場所のひとつ。黒部川の源流部に位置し、3,000m級の峻険な北アルプスの峰々に周囲を取り囲まれた、なだらかな溶岩台地にねっとりとした池塘の点在する、標高2,500mに広がる"神々のあそぶ庭"――どの登山道を辿っても、常人の足では登り口から10時間以上かかり、その日のうちに辿り着くことができないという、まさに"日本最奥の秘境"という呼び名がふさわしい場所です。

雲ノ平については、いつか、"満を持して訪れるべき場所"として、ああでもないこうでもない...と長年にわたって頭の中でいろいろ計画を練っていたのですが、さまざな事情が重なった末、不本意ながら、急遽、限られた時間の中で、しかも天候を選ぶ間もなく、どたばたと訪れざるをえない羽目となりました。ゆえにコースは最短といっていいような、富山県の折立から入山し、太郎平、薬師沢を経て雲ノ平へ、そして三俣蓮華、双六岳を経由して岐阜県の新穂高温泉へと下る、オプションというか、"あそび"のほとんどない、基本中の基本ルート。しかも7月から8月にかけて、天気がぐずぐずと思わしくなく、夏らしい高気圧の到来を期待して、1日、2日と未練たらしく計画決行を延ばしてみたりもしたのですが、ついに時間切れ、7月31日の夜に出発の運びとなりました。



曇天の北アルプス(新宿~有峰口~折立~太郎兵衛平~薬師沢)

宿発の立山・室堂行きの夜行バスに乗り、早朝、富山電鉄の有峰口で途中下車。ここでバスを降りたのは、私を含め、たったの二人でした。案の定、車中ではほとんど眠ることができず、そして祈りも虚しく、北陸の空はどんよりとした曇り空。ここから登山口の折立までは、路線バスで1時間ちょい。バスの出発時間まで、駅の待合室で朝飯を食べたりして時間を潰していると、それでもちらほらと、折立を目指す登山者が集まってきました。

バスの運転手によれば、前週に比べれば、天気ははるかにマシとのことで、二、三日前まではずっと雨、しかも豪雨のせいで、折立までの林道が通行止めになってしまったのだそう(それでも林道を歩いて登っていったツワモノ登山者がいたそうです)。それを思えば、まともにアプローチできるだけでも恵まれていた、といっていいかもしれません。

有峰口発のバスより30分早く折立に到着する、富山駅発のバスに座席の空きがあるとの情報が入り、街道まで出て、途中乗車。バスは、険しく狭い林道をのろのろと進み、やがて満々と水を湛えた有峰湖を経て、7時過ぎ、折立に到着(標高1,350m)。林道脇のスペースには、かなりの数の自家用車が駐められていて、思った以上に入山者が多いことに、少し驚きました。

久しぶりの山歩き、というわけで、入念に準備運動をして体をほぐし、水筒に水を汲み、7時半、いよいよ出発。例によって双眼鏡をぶら下げ、鳥を探しながら、蒸し蒸しする樹林帯のぬかるんだ山道を、一歩一歩、ゆっくりと辿っていきました。

やがて野鳥の囀りが、そこかしこから聴こえてきました。コマドリ、オオルリ、ウグイス、メボソムシクイ。残念ながら、いずれも声はすれども姿は見えず...とはいえ、ヒリリリリリというコマドリの囀りを耳にしたのは、一昨年の北海道旅行以来。その、目が覚めるような清冽な鳴き声に、ほとんど条件反射的に、解放感がこみ上げてきました。

20110801Kumonotaira_01
太郎平への登山道から眺める有峰湖。一瞬、疲れが吹き飛ぶ眺め。

ガスった空模様の下、心配していたほど疲れを覚えることもなく、むしろ軽快な調子で高度を稼ぎながら、ふと気づけば雲間に青空がちらりと覗く瞬間があったりもして、汗をかきつつ、息をきらせつつ、ああ久しぶりだな~と山にいる喜びにしみじみと浸るうち、9時半、三角点(1,870.6m)に到着。10分ほど休憩して再び歩き出し、眼下に有峰湖を眺めつつ、11時15分、2,100m地点に手ごろなベンチを見つけて昼食。30分ほど休憩し、霧の中に広がるニッコウキスゲの群生を眺めながら、さらに歩くこと約1時間、12時50分に、太郎平小屋のある太郎兵衛平(2,320m)に到着。太郎兵衛平に至る道は、ほぼ霧に覆われていたにもかかわらず、太郎兵衛平に着いてみれば、そこだけぽっかりと青空が広がっていました。

20110801Kumonotaira_02
青空の広がる太郎兵衛平。とはいえ残念ながら、薬師岳の威容は拝めず。

久しぶりの山歩きということもあり、太郎平小屋に泊まるつもりでしたが、薬師岳(残念ながら、その姿はガスに隠れて見えず)への分岐に位置する山小屋の想像以上の混雑ぶりにたじろぎ、予定を変更。雲ノ平への取り付きにある、薬師沢小屋まで進むことにしました。

北ノ俣岳を南に仰ぎつつ、東へ向かって急勾配の山道を一気に高度を下げていき、高山のお約束、ホシガラスやカヤクグリを観察したりしながら、14時30分、薬師沢に注ぐ左俣(沢)出合(2,020m)まで下りきった頃、とうとうぽつりぽつりと雨が降り出しました。雨足は次第に勢いを増してきて、仕方なしに雨具に身を包み、先を急ぎます。

20110801Kumonotaira_03
なるほどいかにも河童の棲んでいそうなカベッケヶ原。

そこかしこでメボソムシクイがチョリチョリチョリと囀る、人気のない草原の木道を、スリップに気をつけながらひたすら早足で歩き、やがて、なんとはなしに薄気味悪い気配の漂うカベッケヶ原(河童の棲みかといわれ、この地をめぐる不思議な怪異現象の数々が「黒部の山賊-アルプスの怪」(後述)という本に記されている)を通過して、15時20分、ようやく黒部源流の本流と薬師沢の出合にちょこんと建つ、薬師沢小屋(1912m)に到着。



カネがない...(薬師沢小屋)

宿泊の受付を済ませ、濡れた雨具を脱いで落ち着くと、もう矢も立てもたまらず、玄関脇の冷たい流水に沈められた缶ビールを1本購入。雨降りとはいえ、山道を7、8時間歩いたあと、"奥の廊下"とも呼ばれる憧れの黒部川源流を一望するテラスで口にするビールはやっぱり最高!に決まっているのですが、実はひとつ、大きな問題がありました。というのは、出掛けにばたばたしていたこともあって、ついうっかり、お金を下ろしてくるのを忘れてしまったのです。

20110801Kumonotaira_04
小雨にけぶる黒部川・奥の廊下(薬師沢小屋のテラスより)。

そんなわけで所持金は、そのときたまたま財布にあったお金だけ(当然ながら山でクレジットカードは使えない)。三泊山小屋に泊まって、毎朝お弁当を用意してもらうとして、また帰りの新穂高温泉から松本までのバス賃も取っておかなくてはならないとして、残りはたったの1,500円。こうしてこの山歩き中、350mlの缶ビールが2回しか飲めないという、実に悲劇的な状況に置かれてしまっていたのですね(それも1本750円以下なら、という条件で)。にもかかわらず、初日から、しかも日の暮れきる前から、早速ビールに手を伸ばしてしまった自分の意志の弱さをしみじみ噛み締めつつ飲み干すその味は、心なしか、いつもよりほろ苦くもあった、というわけです。

実は、その衝撃的なうっかりミスに気がついたのは、新宿でバスに乗る直前でした。気づいた瞬間に青ざめ、コンビニに向かって駆け出しそうになりながら、もう発車1分前とあっては諦めざるをえず、いや諦めきれず、途中、関越道の高坂SAでATMを必死に探してうろうろし、あっ、あった!と喜んだのも束の間、11時以降は使用不可であることがわかり、諦め悪くクレジットカードでキャッシングを試みるも、当然ダメ。こうなったら、最後のチャンスは有峰口だと思いつつも、きっとダメだろうな~と悶々としていたために、バスの中ではちっとも眠れなかった、というわけです。

そして案の定、有峰口周辺にコンビニは影もかたちもなく(今、冷静に振り返ってみれば、もし仮にあったとしても、6時台では、きっと使えなかったことでしょう)、この際折立まで歩くか!?(バス代2400円=缶ビール3本分が浮く)、などとやる気もないことを、あくまで可能性のひとつとして虚しく考えてみたりしながら、ほとんど半泣きの気分でバスの乗客となったのでした。

その後も太郎小屋、そして薬師沢小屋で、下山予定の新穂高温泉に銀行かコンビニがないかどうかを尋ねてみた挙句(新穂高温泉~松本のバス代2800円分=缶ビール3本、場合によっては4本追加で飲める)、いずれも知りませんと言われ、悲哀を味わった末の、あまりに貴重なビールだったのです。



黒部源流のイワナ(黒部川源流部)

い、ビールの話が長くなってしまいました。さてその後、やや傾いた小屋の薄暗い二階に上がり(傾いているのが実感できるほど、傾いている)、あてがわれたスペースに布団を敷いて荷物整理をしているうち、いつのまにやら雨が上がりました。となるといてもたってもいられなくなり、釣りの準備を開始。そう、今回の山行では、釣師の憧れ、黒部川源流で岩魚(イワナ)を釣るべく、竿からリールからルアーから、釣り道具一式を持参していたのです。とはいえウェーダー、沢靴の類は持っていないので(そもそも普段は渓流釣りをしない)、私にできるのは、あくまで渡渉(川を渡ること)や立ち込みなしの岸からの釣り。

山小屋のお兄さんに相談すると、この日、薬師沢には一人も釣り人が入っていないものの、小屋下からすぐのところで渡渉しなくてはならないそうで、残念ながらNG。一方の黒部川本流は、餌釣り師がひとり入渓しているものの、かなり上流まで渡渉せずに遡行できるとのことで、迷わずこちらに決定。時刻は、既に16時になっていましたが(山小屋の夕食は17時)、テラスに設置された梯子をいそいそと降り、小屋下から、さっそく釣り始めました。

20110801Kumonotaira_05
持参したタックル一式。4本継ぎのパック・ロッドは、こんな旅では重宝。

今回持参したルアーは、スプーンとスピナー数個ずつとミノーひとつ。前日(出発日)の昼間、慌てて近所の小さな釣具屋に出掛け、仕込んできたものです。その店には、スピナーもスプーンも2gの重さのものしか売っておらず、軽すぎ!と思いつつもそれで満足するほかはなく、しかしいざ川岸に立ってみれば、さすが黒部川、その水量と水勢ははなはだ強く、2gのルアーは木の葉のようにきりきりと水に揉まれ、なかなか沈んでくれません。7g、いやせめて3.5gのルアーがほしかった、と臍を噛んでもあとの祭り。手持ちでどうにか賄うしかない、というわけで、本流から外れた、なるべく弛んだポイントを狙いながら遡行していきます。と、10分ほど釣り続けた頃、山小屋からほんの30mほどの地点の大きな岩陰で、ぐっと心地よい手ごたえ。あがってきたのは、27、8cm、パーマークも鮮やかな、ヒレピンのイワナでした。

20110801Kumonotaira_06
釣人の憧れ(たぶん)、黒部源流のイワナ。

強い流れに揉まれているせいか、ほっそりとした体つきに似つかわなしくないほど発達した大きな胸びれ、尾びれが目につきます。きりりと引き締まり、四肢の筋肉の発達した、いわば精悍なスポーツ選手のようなイワナです。やれうれしや、この山旅の目的のひとつを、あっさりと達成。

その後、16時50分頃まで続け、さらに22、3cm程度のサイズを2匹釣り上げ、大満足で納竿。さすが黒部川、昔に比べれば釣れなくなったとか、型が小さくなったとか言われますが、それはそうなんだろうとは思いますが――でもこうして、警戒心が極端に強いはずの魚が、大して気を遣わずとも(水辺に姿を晒しながら、足音にも特に気を配ることなく釣っていた)、あっさり釣れてしてしまう魚影の濃さは、やはり並大抵ではありません。

宿に引き返し、夕食(何を食べたかはもう覚えていない)。ビールで祝杯を上げたい気持ちをぐっとこらえ、お茶でがまん(泣)。ふと気がつけば、宿はほとんど満員でした。明日も、天気さえ許せばまず釣りだ!と心に誓い、こうして上々の気分で、黒部源流の初日の夜を迎えたのでした(つづく)。



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カネがない!のところはドキドキしました。お財布の中にそれなりの微妙な金額が入っていて良かったですね。
私は山でビールをいただく習慣はないのですが、必要経費と飲みてぇなぁの気持tiの葛藤が笑えるような切ないような複雑な思いで読みました。
雨の山歩きもmardigrasさんの読ませる文のせいでしょうか。なんか、楽しそうです♪
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  • 2011-10-08 14:49
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[C859] 黒部の太陽

当時観ました。あの水力発電のためのダム工事のための技術者の苦労が映画にはみなぎっていました。それまで裕ちゃんの映画は若い世たれ物というような映画を2,3本ほど観ていただけでしたので新鮮で根性ものはあまり好きでないのですが心に残っています。このダムを作る技術はもう日本には受け継がれていないという事実を福島原発事故の後に知ったときこの映画を思い出したのですよ・・・

山の日記面白く読ませていただきました、現金を持ち歩かなくなった今日日Mardiさんと同じことをしそうな気がします、いつもビールを節約するところで笑ってしまいました。

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  • 2011-10-09 18:12
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ホントいまさらの記事なのですが、、、読んでくださって、ありがとうございます~!

山行くときはいつも"持参するもの一覧メモ"をだーっと書いて点検するんですが、、、そういえば、(当たり前すぎて)"お金"と書いたことはこれまで一度もなかったな~と思い当たりました。おっしゃるとおり、宿代、バス代が足りたのは単なる偶然、ホントにラッキーでした(汗)。このあと、実は必要経費を削ってビール代を捻出するのですが(笑)、、、それはまた次回ということで!

雨はやっぱりツラいですよね~(笑)。釣りしてるときの雨はツラくないんですが(多少の雨降りは釣れやすくなったりするので)、でも山歩きの雨降りはひたすらツラいです(鳥もいなくなるし、景色も見えなくなりますしね~)。でも今回は雷に遭遇することがなくてよかったです!
  • 2011-10-10 01:04
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[C862] >ヘルブラウさん

お久しぶりです~!

えっ、ヘルブラウさんあの映画、リアルタイムでご覧になられてるんですか~!?羨ましい!!
2013年にビデオ発売という朗報を知ったのですが、やっぱりこれは大スクリーンで観たい映画ですね。。。

この大規模ダム開発は、この時代だったからこそのもだと思います。最近、JRの南アルプス貫通リニア計画に怒り心頭で、その一方で、なんで自分は北アルプスの自然を激しく破壊した黒四ダムを許せてしまっているのか、その矛盾が自分でも不思議だったのですが、それはもしかすると、そこに不可能に挑戦した人間のロマンを感じるからなのかも、なんてことを思うようになりました。黒四は、日本の土木史のみならず、戦後日本の到達した技術と英知、人間力の総和を象徴する、日本史そのものに記されるべきエポックメーキングな工事だったのだと思います。

後回しになってしまいましたが、トリュフォーに変えましたよ~。もうでも今年も残すところ、あとわずか3ヶ月弱なのですね。ホントに早い。。。
  • 2011-10-10 01:36
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お久しぶりで~す。

黒部の太陽・・観た覚えはあるんですがあまりに幼すぎて良く覚えていません。
確かこの頃のダムやトンネル工事には犠牲者がつきものでしたので・・
子供にはこわい!と思う方が先でした。

山登り・・楽しく拝読いたしました。
たぶん・・ママさんはお金ではなくお財布を入れるのを
忘れる方だと思いま~す。次回またお誘いくださいねぇ楽しみにしています。
  • 2011-10-15 04:25
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お久しぶりです~!

おお、mamaさんも「黒部の太陽」ご覧になったことあるのですね~。うらやましい!!
確かに子供にしたら"スゴい"よりも"コワい"、、、かもしれませんね。原作には犠牲者への追悼の念が強く顕されていたように記憶しています。

山登り、、、そろそろまたいい季節なのですが、残念ながらどこへも行けそうにありません!
ブログの続きを書いてせめて気分だけでも味わいたいと思います。わはは、財布忘れたら、そもそもバスにも乗れないじゃないですか~!(笑)

「人間の条件」、ばっちり録画してあるんですけど、観るのは年末になっちゃいそうです。。。
  • 2011-10-16 10:46
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黒部の太陽 私も 見たいです。
歴史的 青春時代的 大スターですね。
プログで 石原裕次郎で 検索しています。
私は 銀幕スターの裕次郎さんが 大活躍されたことを知らない世代です。どの映画が 今 一般が 見ても面白いかなぁ?レンタルDVD全作品あるかなぁ?
裕次郎さんが テレビ時代に挑戦した頃の 太陽にほえろ時代を 少し 知っています。世界的 歴史的 美男を探す会(名前検討中
  • 2011-10-20 23:04
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こんにちは、
私も石原裕次郎といえば「太陽にほえろ」が思い浮かぶくらいで全盛時代を知らない世代です。
正直、全盛期の主演映画を観たいともあまり思わないんですが、この作品だけは別ですね~!!
  • 2011-10-23 17:47
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[C880] こんにちは!

こんにちは、ブログDEロードショーのお誘いに参りました。よかったら、今月もみんなで一緒に映画を楽しみましょう♪
私が企画のまとめ役を引き継ぐにあたって、企画も新しく変わったので、詳細は告知記事にてご確認下さいね。
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  • 2012-01-13 11:08
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こんにちは、
miriさんに代わって、宵乃さんが幹事になられたのですね~。
大変だと思いますが、とてもいい企画だと思いますので、頑張ってくださいね!

ごめんなさい、参加したいのはやまやまなのですが、残念ながらちょっとむずかしそうです。。。
でもお題を見て、ちょっと興味がわきました。いつか時間がとれたときにぜひ見てみたいと思いますね!
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[C935] 黒部の太陽

こんばんは~
今さら?今ごろ?ノコノコのお話ですが『黒部の太陽』のDVD、来年発売で良かったですね♪
先日、図書館で 別冊暮らしの手帖 昭和篇 シネマの手帖 250本の(DVDで楽しめる)名作ガイドという雑誌を見つけました。暮らしの手帖っていう雑誌はわりと好きで時々買ってでも読んでいたのに、こんなおもしろい別冊を発売していたとは全く知らずにいました。
Mardigrasさんなら、すでに読んでいることでしょう。
観た映画、題名だけは知っている有名な映画、観たいと思いながら逃した映画250本、写真やポスターと作品の魅力が語られていました。Q&AでDVD化されない名作があるのはなぜ?の中で「黒部の太陽」がDVD化されていない理由が説明されていました。
黒部の太陽は 三船敏郎さんが主演なんですね。
それに熊井啓監督とは知りませんでした。熊井監督といえば『海は見ていた』ですよね。 私も黒部の太陽の
DVD化楽しみにしたいと思います。 一度立山に登った帰り、見学しました。たくさんの犠牲者がいたこと、そして、人が造ったとは思えない巨大なダム。恐ろしいほどの水音を今も思いだします。

シネマの手帖は古本でしか購入できませんでした。

Mardigrasさんのブログが、いつか本になったらいいのになあ・・思いました。

  • 2012-06-07 21:52
  • おりんこ
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[C937] >おりんこさん

こんばんわ、またご返事が遅くなってしまってごめんなさい!

「黒部の太陽」の解禁、もうほとんど諦めてたんですけど、本当に嬉しいニュースでした!3月にNHK BSで放映されたのを見たんですが、いや~、期待に違わぬ、素晴らしいというよりスゴい(という表現がもっともふさわしいように思える)映画でした。黒部ダムほど、偉業という言葉がふさわしい建造物はない気がします。訪れるたび、その峻嶮な大自然の懐に突如として聳え立つあまりに巨大なコンクリートの塊と高さに慄き震えてしまいます。私にとって立山を訪れる喜びの何割かは、このダムを見ることにあるような気がします。そのうちいつか吉村昭の「高熱隧道」にも書かれた日電歩道を歩いてみたいと思っているのですが、トレイルの魅力そのものもさることながら、下から黒四ダムを見上げてみたい、、、というのもその理由のひとつだったりします。

「シネマの手帖」、、、読んだことないので、今度図書館に行けるときがあったら、忘れずに確認してみますね!

>本になったら、、、
ありがとうございます。本になるようなレベルではありませんが、これからも拙いなりに続けてまいりますので、かわらぬご贔屓のほど(笑)よろしくお願いします~!
  • 2012-06-10 21:31
  • Mardigras
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黒澤明の「夢」(1990)のロケ地を訪れました。

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「劔岳 点の記」を訪ねて
その後のシネマ・イラストレイテッド in TSUTAYA
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「ツィゴイネルワイゼン」を訪ねて(その2)
2014年イラスト・カレンダー
「砂の女」を訪ねて
「悪魔の手毬唄」を訪ねて
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