めまい

高校生にはまだ早い
「めまい」のイラスト(キム・ノヴァク)

引き裂かれたカーテン」(1966)に続き、ヒッチコック作品の紹介です。1958年公開の「めまい」

この映画を初めて観たのは高校生の時で、「引き裂かれたカーテン」の記事でも触れましたが、日曜洋画劇場の四週連続ヒッチコック特集のうちの一本でした。そのときのラインアップは放送順に、「裏窓」(1954)、「知りすぎていた男」(1956)、「めまい」、「ハリーの災難」(1956)。でもって面白かった順番は、「裏窓」>「知りすぎていた男」>「ハリーの災難」>「めまい」。そう、当時の私にとって「めまい」は、そのよさをぜんぜん感じ取れない作品だったのでした。


初鑑賞時に面白いと思えなかった映画の印象が、再見して変わる理由

つて面白いと思えなかった映画や、さっぱり理解できなかった映画が、しばらくして観なおすと、今度は最高に面白かったり、あるいはよく理解できてしまったりすることがあります。私にとって「めまい」は、まさにそんな一本。つい昨年、DVDで観返してみて、今さらながらにこの作品の素晴らしさに気づき、仰天しました。

年を経て映画の印象が変わる理由は、二通りあります。まず、作品自体の問題。典型的なのが、当初の公開版とは異なる編集の施されたバージョンがリリースされるケースです。私にとってこの手の映画の代表が、「地獄の黙示録」。1979年公開のオリジナル・バージョンが、(特に後半、)何が何だかよくわからなかったのに比べ、50分近いフッテージを追加した2000年公開のディレクターズ・カットの、なんとわかりやすかったことよ。長ければいいってものではありませんが、オリジナルでは前半と後半で別々の映画とすら感じられたのが、ディレクターズ・カットではドラマの中間部分が分厚く補われたことによって、全体がグラデーションのように滑らかな一本の流れとなり、同じ映画でこうまで違うか、と感動してしまったものです。

そしてもうひとつのパターンが、年月を経て、映画を観るこちらの目が変わるケース。子供と大人では、映画のよしあしの判断基準となる感受性、あるいは理解や共感につながる人生の経験値に大きな差があるわけで、同じ映画でも、観る年齢や時期によって印象が異なるのは、言ってみれば、当たり前のことかもしれません。このパターンに当てはまる映画、けっこうあるのですが、中でももっとも印象深いのは、フェデリコ・フェリーニの「8 1/2」(1963)。高校生の頃、リバイバル上映を観に行って、途中で寝てしまいました、あまりに退屈で。でもこの作品、1965年のキネマ旬報のベスト・テンで第1位に選ばれていたりして、選者は本当にわかってんのか、わかったふりなんじゃないか?などと悔しさ半分で思っていたものですが、数年前にビデオで再見し、びっくりしてしまいました。なぜならあまりにもよくわかったので。そして同時に、高校生のときになぜわからなかったかとういうことも、これまたよく理解できてしまったのですね(これ、なかなかわからないと思います、いろいろ引きずっている大人でないと)。

とまあ、こんなことがあるので、世評名高い作品は侮れません。若い頃につまらなかったからといって、果たして今観たら、どうか。そう思うとつい、昔観た映画を繰り返し観ることが多くなってしまうのですが、むろん、逆もあります、あんなに感動したのに、今観るとちょっと辛いものが。そして言うまでもなく、そんなときは、再見したことを、激しく後悔してしまったりもします。

で、この「めまい」もまた、一応もう一回観とこう、くらいな気持ちでセルフ・リバイバルした作品。なにせアメリカ映画協会のベスト・テンにも選ばれていて、これはもしかして何かあるんじゃないか、と思ったわけですが、やっぱりありました、何かが。再見してみたら、この作品に対する評価が180度引っくり返って、今となっては、最高に好きな映画の一本となってしまいました。



ネタばれぎりぎりの「めまい」のあらすじ

はいったい、「めまい」のどのあたりに心を動かされてしまったのか、について書く前に、まずは、ストーリーをざっとご紹介。

ドラマの主人公は、高所恐怖症が原因で、犯人追跡中に同僚の警官を転落死させてしまった苦い過去を持つ元刑事、スコティ(ジェームズ・スチュアート)。ある日、彼は、卒業以来疎遠になっていた学生時代の旧友、エルスターから会いたいとの連絡を受けます。造船業を営む実業家のエルスターは、スコティの前職を見込んで頼みがある、妻の様子がおかしいので、しばらくその行動を監視してもらえないか、と奇妙なことを云いだします。スコティは、その頼みをいったんは断りますが、しかしエルスターの妻、マデリン(キム・ノヴァク)を一目見て、その美しさに気が変わります。

翌日から、スコティは、クルマであちらこちらを訪ね歩くマデリンを尾行し始めます。なるほどエルスターの云う通り、彼女の様子はおかしく、その訪問先は、首を傾げてしまうような、不可解な場所ばかり。やがてスコティは、マデリンが、どうやら19世紀の昔に自殺した、カルロッタという女性に縁の地を訪ね歩いているらしいことを突き止めます。スコティから報告を受けたエルスターは、カルロッタが、実はマデリンの曾祖母であること、そしてマデリンにカルロッタの霊が憑りついてしまったらしいという、俄かには信じがたいことを口にします。しかもカルロッタが自殺したのは、ちょうどマデリンと同じ年齢のときだった、と。

死者がマデリンに憑いている?まさか!と半信半疑ながら、スコティは翌日も尾行を続けます。その日、クルマで自宅を出たマデリンが向かった先は、ゴールーデン・ゲート・ブリッジをのぞむ海沿いの公園でした。マデリンはクルマから降りると、突然、海に身を投じます。仰天したスコティは、後を追って海へ飛び込み、マデリンを救け出すと、意識のない彼女を自宅へと連れ帰り、介抱します。しばらくしてマデリンは意識を取り戻したものの、海に身を投げたことはおろか、自分の不可解な行動のすべてを覚えていない様子。

すっかりマデリンに恋してしまったスコティは、彼女をドライブに誘い出し、想いのたけを彼女に打ち明けます。そんな彼の気持ちを受け止めたかにみえたマデリンは、その翌日、真っ青な顔でスコティのアパートに現れると、見知らぬスペイン風の村と鐘楼が夢に出てきた、と怯えたように語ります。それはどうやら、サンフランシスコから南へ100マイルほど下ったところにある、古い修道院のようでした。スコティは、ショック療法でマデリンを正気に戻らせるチャンスだと考え、彼女を彼の地へと連れて行くことにします。

村に到着し、鐘楼を目にしたマデリンは、夢に出てきたのは確かにこの場所だ、とスコティに告げます。そしてマデリンは、突如、スコティを振り切り、鐘楼に向かって脱兎のごとく駆け出します。スコティは、鐘楼の螺旋階段を駆け上っていくマデリンの後を追いますが、しかし階段を登る途中、高所恐怖症のためにめまいを覚え、登りきれずに踊り場で立ち竦んでしまいます(この場面で用いられた、まさにめまいを映像化したかのような素晴らしいトリック撮影の技法は、いまやそのまんま、"vertigo"(=この映画の原題)の名で呼ばれている)。上方からマデリンの悲鳴が聴こえたと思った刹那、スコティは、踊り場の窓の外を落下していく女性を目にします。高所に震えながら、恐る恐る窓から見下ろしたスコティは、遥か下方の教会の屋根の上に、物言わぬ死体となった女性の姿を見ます。

物音を聞きつけて、修道女たちが庭に集ってくる中、スコティは、茫然自失の態で塔を降りると、夢遊病者のようにふらふらと、その場から立ち去ります。後日、事件に関する査問会が開かれ、マデリンの死は、精神に変調を来たした末の自殺だったとの結論が下され、またその場から姿を消したスコティの不審な行動も、高所恐怖症による一時的な錯乱として不問に付されます。しかし、愛する女性を救えなかったことが負い目となり、またその面影をどうしても忘れることができず、スコティは、強い鬱状態に陥ってしまいます。

そして、鬱勃とした日々が一年も続いたある日、スコティは、街角でマデリンに瓜二つの女性を見かけます。女性のあとを尾けたスコティは、彼女の住まいを突き止めると、部屋を訪れ、話がしたいだけだと云いながら、必死で彼女を口説き始めます。女性の名前は、ジュディ(キム・ノヴァクの二役)。突然現れたスコティに、不審と警戒の目を向けていたジュディは、しかし、かつて愛していた女性が自分にそっくりだというスコティの哀願に押し切られ、食事に付き合うことを承諾します。

「めまい」のイラスト(ジェームズ・スチュアート)

やがて二人はデートを重ねるようになります。しかし、ジュディがマデリンに似ていれば似ているるほど、ジュディにマデリンを重ねるスコティの病的な願望は、露骨なものとなっていきます。やがてガマンできなくなった彼は、ジュディに、想い出の中のマデリンと同じ格好をさせようと試み始めます。マデリンと同じ服を着て、同じ靴を履き、そして同じ髪型にしてくれと哀願するスコティに、ジュディは、ありのままの自分を愛してほしいと泣いて頼みます。「同じ格好さえしてくれたら君を好きになれる!」などと残酷なことをのたまうスコティに、マデリンは嫌がりながらも、しかしついには請われるがまま、マデリンと同じに装い、髪をブロンドに染めることを承諾します(「いいね、ブロンドだよ」と、美容師に念を押すスコティ)。しかし、美容院から戻ってきたジュディを見たスコティは、顔色を変え、「髪形が違うじゃないか、アップじゃないとダメだ!早く上げるんだ!」となじります。こうして物語は、後半に至り、えっ、「めまい」ってこういう映画だったの!?と言いたくなるような、あっと驚くフェチ度全開の展開となっていきます。

――とまあ、こんなストーリーなのですが、初見と再見でこの映画の印象ががらっと変わってしまった理由、それは作品自体の変化と私自身の変化、その両方にあります。



修復された「めまい」の映像と音

ずは作品の変化について。この映画、映像と音の劣化が相当にヒドく、フィルム修復職人の手によって、1996年にレストアされたのだそうです。でもって私が再見したのは、このレストア・バージョンのDVD。あまりに鮮烈な色彩が画面に溢れまくっていて、ホント、驚きました。この映画、色を愛でる映画だったのか!という感じ。

以前に観たテレビ放映は、ほかの作品に比べても、かなり映像の質が悪かった記憶があります。色の洪水のような映画ゆえ、なおさら、そう感じてしまったのかもしれません。「めまい」には、唐突にアニメーションが出てきたりするのですが、そういった、くすんだ映像で観る限り、ほとんど悪い冗談にしか思えなかった(まさにめまいを起こしてしまった)場面が、レストア・バージョンの鮮明な画像で観ると、目からうろこの美しさで、なるほど、この映画でヒッチコックが見せたかったのはこれだったのか!と、いちいち腑に落ちたのですね。

その甦った映像、素晴らしい場面をいくつか紹介すると――。

まずは名デザイナー、ソウル・バスの手になるタイトルバック。渦巻きをモチーフにした、色とりどりのさまざな意匠が、手を変え品を変えて画面に出現し、ぐるぐると回転します(めまいの可視化といっていい渦巻きは、この映画全体を通じたモチーフともなっていて、マデリンの髪型をはじめ、作品中の至るところにその意匠が埋め込まれている)。これが、"めまい"をアーティスティックに表現したら、まさにこんな感じといった、実に幻想的で蠱惑的なもの。ソウル・バスの手掛けたタイトルバックには、ほかにも素晴らしいものがいろいろありますが、この画質で見せられてしまうと、もう、これがナンバー・ワン。

本編が始まってからも、ヒッチコックは、ひたすら色を見せることにエネルギーを費やしているかのようで、キレイなシーンを挙げていけばキリがありませんが、たとえば、マデリンの初登場の場面。床も壁も天井も真っ赤な内装のレストランに、煌々と輝く緑と黒のドレスを着て現れるのですが、これがもう、ハッと息を呑む鮮やかさ。ドレスにブロンド・ヘアーが燦然と映え、モードに疎い(興味もない)男の私から見ても、その色彩のコーディネートが美しく、冴えわたっています。衣装デザイナーは、イーディス・ヘッド。しかし、このドレスを含め、ノヴァクの衣装の配色は、すべて、広告デザイナー出身のヒッチコックによるチョイスだったそうです。普段、映画を観ても、登場人物の女性の服装に意識がいくようなことはほとんどありませんが、この映画の場合、いやでもそこに目がいくように仕向けられている感じなのですね。

続いて、鐘楼の事件後に、スコティが悪夢を見る場面。黒の背景に花弁が散るアニメーションに続き、明滅する赤、青、紫、黄、緑のフィルターを通して描かれるスコティのフラッシュ・バック。非常に突飛な映像なのですが、色とりどりの明滅が強烈で、実に悪夢らしい、ショッキングなイメージを生み出しています(それもこれも、あくまで色が鮮烈であるがゆえであり、初見時、この突飛さは痛々しいものでしかなかった)。

そして、ドラマの事実上のクライマックスといっていい、緑色のネオンの妖しい光が窓から差し込む薄暗いホテルの一室で、スコティが、嫌がるジュディにマデリンと同じ髪型にするよう強要する場面。抗うのをやめ、バス・ルームで髪を結い上げたジュディが、グレーのスーツに身を包み、ドアを開け、カメラに向かい、猫足で忍び寄るように歩いてくるのですが、薄緑の霞の向こうから、次第に姿が浮かび上がってくるトリック撮影の効果もあって、まるでマデリンがあの世から甦ってくるかのような、思わず息を呑まずにはいられない、凄愴にもほどがある妖艶美を醸し出しています。

とまあ、この映画の色彩的インパクトがいかに強烈なものであったかということについて書きましたが、どれもこれも、以前観たときは、何の感銘も受けずにスルーしてしまったシーンばかりです。いずれも、退色してしまった映像では意味がないばかりか、たとえばジュディにマデリンの格好をさせる場面の薄緑の霞など、画面が薄ぼやけてしまい、かえって観にくかったんじゃないかと思えるほどです。DVDの特典映像として、レストレーション作業の様子が収録されており、いち映画好きとして、リスペクトしないわけにはいかないその素晴らしい仕事の様子は、ホント、一見の価値アリです。



高校生にはわからなかったもうひとつの「色」

見してこの映画の印象が変わったもうひとつの理由、それは、私自身が変わったことです。どういう点が、というと、それは高校生のときはさっぱりわからなかったキム・ノヴァクの魅力が、今となってはよ~くわかるようになったということです。要するに、そういう意味でも"色"を愛でる映画だったのですね、「めまい」は。

前述の、日曜洋画劇場のヒッチコック特集四作品の主演女優といえば、グレース・ケリー(「裏窓」)にドリス・デイ(「知りすぎていた男」)、そしてシャーリー・マクレーン(「ハリーの災難」)にこの作品のキム・ノヴァク。ちなみに高校生の頃の自分の好みをいえば、シャーリー・マクレーン>ドリス・デイ>グレース・ケリー>>>キム・ノヴァク、といったところ。前三者の魅力は、比較的、初心者向けというか(なんの?)、確かに高校生の自分にもキャッチできたと思うわけですが、しかしキム・ノヴァク。キム・ノヴァクの魅力は、あの頃の自分には絶対に解らなかっただろうな~と妙に納得してしまうところがあります。マデリンを演じているときの、スコティが夢中になった、髪をアップにした姿に漂う、匂い立つようなオトナの色気。これ、キャッチできる高校生がいるとしたら、キミはもう高校生ではない!と言いたい。艶やかに滴るマスカットのような、グリーンの瞳。猫科のけもののような、しなやかな身のこなし。中年おやじとなった今はもう断然、キム・ノヴァク・イズ・ナンバー・ワン(いや、グレース・ケリーも素敵なわけですが)。ヒッチコックは撮影中、キム・ノヴァクが気に食わなくて仕方なかったようですが(「映画術」(ヒッチコック/トリュフォー)より)、しかし、なんだかんだいっても、女性を撮るのが抜群に上手い監督だけあって、キム・ノヴァクという女性の持つ魅力を、これ以上ないくらいに引き出しまくっているのではないかと思います。

というわけで、「めまい」はいろんな意味で、視覚的快感に訴えてくる映画です。こういう"映像をめでる映画"は、何度繰り返し観ても楽しめるものです。いやホント、再見してよかったと思うのですが、これ、大きいスクリーンだったら、さらにそのインパクトが増しそうな映画です。いつかどこかでレストア版を再上映してくれないかなと思っています。

(2014年2月追記)「ヒッチコックとブロンド・ビューティー」という企画の一本として、「めまい」のデジタル・リマスター版が新宿ピカデリーで再公開されたので、観てきました。いや~、大スクリーンの「めまい」は、思っていた通り、素晴らしかった!



ゴールデン・ゲート・ブリッジの思い出めまい」の舞台は、米国西海岸のサンフランシスコ。ヒッチコック自身、サンフラシスコが大のお気に入りだったそうで、この映画を通じて、サンフランシスコという街を世界に紹介しようという意図でもあったのではないかと勘繰りたくなるくらい、サンフランシスコの街並みとランド・マークが、映画のそこかしこに散りばめられています。たとえば、スコティがマデリンを尾行中に走り回る、お馴染みの急勾配の坂道をはじめ、アパートから見えるコイト・タワーや、二人がデートするプレシディオ、またマデリンが海に飛び込むゴールデン・ゲート・ブリッジの袂のフォート・ポイントや、あるいは冒頭の犯人追跡中の場面に映るべイ・ブリッジなどなど。にもかかわらず、サンフランシスコで最も目立つビル、三角錐のシェイプをしたトランス・アメリカ・ピラミッドがどこにも出てこない、とふと思い、ネットでチェックしてみたら、こちらは映画の公開から14年後、1972年の竣工でした。

「めまい」のイラスト(ゴールデン・ゲート・ブリッジに佇むキム・ノヴァク)

サンフランシスコは、私も大好きな街で、これまで4、5回訪れていますが、大学生のときに、映画にも出てきたゴールデン・ゲート・ブリッジを、歩いて渡ったことがあります。いったい何でそんなことをしようと思ったのか、今となってはよく覚えていませんが、わざわざバスに乗って橋の袂まで出かけ、対岸のマリン郡まで歩きとおしました。橋脚は、それこそ"めまい"を起こしそうな高さで、海峡を吹き抜ける風がかなり強く、ちょっとコワかった覚えがあります。それに遠くから見ると平らに見える橋は、実際に歩いてみると、けっこうな傾斜があり、渡りきるのに、確か1時間以上かかったはずです。その後、ソーサリートという町まで歩き続け、復路はフェリーに乗って、こちらもいろんな映画のロケ地となっているアルカトラズ島(ここもまた、別の機会に訪れた)を眺めながら、フィッシャーマンズ・ワーフへと帰ってきました。そんなわけで、ゴールデン・ゲート・ブリッジが出てくる映画を観ると、そのときのことが懐かしく思い出されるのです。



めまい(原題: Vertigo
製作国 : 米国
公開: 1958年
監督: アルフレッド・ヒッチコック
製作: アルフレッド・ヒッチコック
脚本: アレック・コペル/サミュエル・テイラー
原作: ボワロー=ナルスジャック(「死者の中から」
出演: ジェームズ・ステュアート/キム・ノヴァク/バーバラ・ベル・ゲデス
音楽: バーナード・ハーマン
撮影: ロバート・バークス
美術: ハル・ペレイラ
衣装: イーディス・ヘッド
題字: ソウル・バス/ヘンリー・バムステッド
編集: ジョージ・トマシーニ


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コメント

[C40] 思い出した!

日曜洋画劇場での、4週連続のヒッチコック特集、それで初めて観たのですよ。私も。
『裏窓』と『めまい』を。

あの時、何歳だったのか憶えていませんが、
確かに、『裏窓』の方が、わかりやすい魅力に溢れていましたね。

『裏窓』は、DVDを持っているのですが、
『めまい』は、いつぞやBS2で放映された時の録画をDVDに移したまんま、放置しちゃってます。

なんだか、あのオチが、
観ている間にも、微妙にネタバレしてるにも関わらず、「本当に、それだけだったのかよー!」と、妙に釈然としない印象を持った作品でしたが、確かに、あの作品のキム・ノヴァックは美しかった。。。

キム・ノヴァックを観るためだけの作品でもいいからと、録画してとってあるのですが、
早速、今夜にでも、観直してみますわ…。
  • 2008-12-25 07:38
  • シネマで現実逃避
  • URL
  • 編集

[C41] シネマで現実逃避さん

あの特集、インパクトありましたよね。

「めまい」のストーリーは、あれ、わざと途中でオチをばらしてるそうです、「映画術」によると。サプライズなオチよりも、真実を知ったジェームズ・スチュアートが心理的にどんな衝撃を受けるかというをみせることに重点をおきたかったそうで。ということで確かにストーリーだけ追ってくと、拍子抜けの感ありですが、なんといっても色を味わう映画ですから!

ところでシネマで現実逃避さん、1,000枚DVD持ってるんですよね...すごい、ひと財産ですね!(昨日コメントしようとしたんですが、禁止ワードが含まれてると表示されてしまって送信できなかったので、ここに書かせていただきました...)。

[C42] あちゃ。

>昨日コメントしようとしたんですが、禁止ワードが含まれてると表示されてしまって

すみませんでした。

無差別な迷惑コメントをはじくために、
http://
だけを登録しているのですが、
なぜか、私も、それを含んでいないコメントなのにはじかれたことが。。。

解除しときますね。
  • 2008-12-25 10:42
  • シネマで現実逃避
  • URL
  • 編集

[C43] わーい めまい ♪

確かに昔観たのはふるーい映像でした。
綺麗になったのですね。

めまい ストーリー大好きなんです。

過去の過ちでで高所恐怖症になった男と
様子のおかしいミステリアスな美人の人妻
それだけでもかなり興味をひきますし、

女性からみてもあのあやしい大人の魅力
ブロンドアップの美しいうなじ。 ほれぼれします。

そう マデリン ですね。
塔から、、、え~そうなのぉ~の展開はショックでした。(ねたばれなし はは)

効果的に渦巻きが使われていますね。
ちょっとレトロなあの渦巻き模様  ♪

本当 観たくなりました。
知りすぎていた男 暴走特急(こういう題だったかな)
なんかもいいのですよね~♪ 

また楽しみにしています。

[C44] >シネマで現実逃避さん

すみません、お手数をおかけしてしまいました。。。

[C45] >whitypearlさん

わはは、確かにネタばれしてませんね。

このストーリー、フランスの推理小説家コンビの手になるボアロー&ナルスジャックの小説が原作で、そもそもヒッチコックの映画化を念頭に書いたそうです。ただ、原作は映画と違って、最後の最後まで、読者にもオチがわからないように書かれているそうです(「映画術」より。すみません、こればかり)。

キレイになった映像いいですよー。ぜひ!

暴走特急は、たぶん「バルカン超特急」ですね。古いやつ。これも面白かったですよね!

[C46] 好きな映画音楽

お久しぶりです。

前のコメントで聞かれていたことなんですが、
私のブログにお訪ねくださればわかると想います。

早々ですがどうぞいいお正月をお迎えくださいませ!
  • 2008-12-26 22:10
  • ヘルブラウ
  • URL
  • 編集

[C47] >ヘルブラウさん

はい、拝見させていただきました。
ヘルブラウさんも、どうぞよい新年を!

[C50] この映画、好きでした!

『裏窓』も好きでした!が『めまい』も好きでした!
ストーリーが進むにつれて、あれれ?というくらいフェチ度全開の映画でしたね。
ジェームズ・スチュアートというさっぱり系のハンサムがやってるから、この程度で済んだもの、粘着質の演技派でちょっとエロい男優が演じたらどうなってたんだろう、とめまいがする思いで観てました(笑)

『ブレードランナー』『羊たちの沈黙』などなど他の好きだった映画にも、ぼちぼちコメントさせていただいてもよいですか?

[C53] >あんさん

コメントありがとうございます!
おっしゃるとおり、ジェームズ・スチュアートだから観ていられる、ってところはありますよね。「裏窓」の主人公がレイ・リオッタあたりだったら、おそらくポスター観ただけでもうおなかいっぱいって感じでしょう(笑)。

ほかの映画のコメントもぜひ。お待ちしています!

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