番外編: あの映画のコレが食べたい!

「ダーティーハリー」のイラスト(クリント・イーストウッド)

事や料理そのものをテーマにした作品ならずとも、たいていの映画には、何かしらの食べ物が登場します。人間誰しも1日3回食事するわけで、映画に食事の場面が溢れているのは、極めて当たり前のことかもしれません。まあ、そもそもそんなところを意識して映画を観ているわけではありませんが、それでもつらつら思い出してみると、思わず食欲を刺激された料理や、記憶に強く焼きついてしまった食べ物が、けっこうあったりします。

で、これらの食欲をそそられてしまった料理の数々、いつかブログのネタにしよう、と、かなり前から考えていたのですが、さていざリスト・アップしてみると、高級料理店でかしこまっていただくようなものがほとんどなく、街中の屋台とか、安食堂でがつがつ頬張るような、シンプルでジャンクなファースト・フード系のものばかり。これでは、いかにも自身の味覚の貧しさを晒しているようで、何か高級食材を使った、これという一品がなかったかな...と必死で記憶を探ってみたのですが、思い出せないものは思い出せない。おそらく手の込んだ凝った料理を見ても、そもそも味の見当がつかないせいで、食欲も湧かなければ、記憶にもさっぱり残らないのだろう...などと自己分析してみる次第。

そんなわけで、"あの映画のコレが食べたい!"というよりも、さしずめ"あのジャンク・フードが食べたい!"といった感じではありますが、とにかく私の食欲を刺激した、30の映画に登場する30の食べ物と飲み物の数々を、ずらずらっとご紹介します。

ちなみにそんなテーマにまったく関係なさそうな冒頭のイラストは、街のダイナーのカウンターで、デカいホッドッグをうまそうに一口ほおばったところで強盗に遭遇してしまった、「ダーティーハリー」(1971)のハリー・キャラハン刑事。おっとり刀で店の外に飛び出し、44マグナムをぶっ放しながらもまだ口をもぐもぐさせていて、そんなところにハリーの余裕綽々っぷりが感じられるのですね。そして、強盗を追い詰めたハリーが口にする、とても有名な、例のセリフ...

"You've got to ask yourself one question: Do I feel lucky? Well, do ya, punk?"

いや~、痺れます!!


「クレーマー、クレーマー」のフレンチ・トースト

て、映画に登場する印象的な食べ物といって、まずなんといっても頭に浮かぶのがこれ、「クレーマー、クレーマー」(1979)のフレンチ・トースト。30年近く前に一度観たっきりですが、いまだによく覚えています。

「クレーマー、クレーマー」のイラスト(ダスティン・ホフマン)

奥さん(メリル・ストリープ)に出て行かれてしまったダスティン・ホフマンが、幼い一人息子の朝食にフレンチ・トーストを拵えるのですが、それまで料理などしたことがないために、作り方は適当だわ、火傷はするわ、のひと騒動。挙句にヒドいシロモノを捏ね上げて、子供を辟易とさせます。しかし時が過ぎ、親権裁判に負けて、二人が離れ離れになる日に一緒に作る最後のフレンチ・トーストの、実にうまそうだったこと。父子二人の悪戦苦闘の日々と強い絆が、そのフレンチ・トーストに凝縮されて、とても強く印象に残りました。

そもそもフレンチ・トーストという食べ物の存在自体を教えてくれたのも、思えば中学生のときに観たこの映画だった気がします。



「パルプ・フィクション」のファイブ・ダラー・シェイクとビッグ・カフナ・バーガー

パルプ・フィクション」(1994)で、映画スターのそっくりさんが給仕するカフェに出かけた、ギャングの殺し屋、ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とボスの愛妻、ミア(ユマ・サーマン)。ミアが注文したのは、5ドルもするバニラ・シェイク。シェイクが5ドル?と呆れたヴィンセントが、ミアに勧められて一口すすった途端、目を剥いて、「くそっ、こりゃうまい!」、と喉を鳴らして呻ります。

...くそっ、いったい、どんだけうまいんだ?

そして、ヴィンセントともうひとりの殺し屋、ジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)が、組織を裏切った青年たちの部屋にかちこみをかける場面。テーブルの上に、食べかけのチーズ・バーガーがあって、これが、"ビッグ・カフナ・バーガー"なるハワイアン・バーガー。むんずと掴み上げ、がぶっと一口、甲高い声で、「ウ~ン、テイスティ~!!」と叫びながら、スプライトをチューッと吸い込むジュールス(ただし目はまったく笑っていない)。

...くそっ、いったい、どんだけテイスティなんだ?



「E.T.」のドミノ・ピザとマーブル・チョコ

E.T.」(1982)で、お母さんが不在の夜、エリオット少年がお兄ちゃんやその友たちと、ドミノ・ピザのデリバリーをオーダーします。"自宅までピザを配達してくれるサービス"という、こっちの想像力の二歩も三歩も先を行く商売の存在に驚愕し、アメリカは凄い!とカルチャー・ショックを受けてしまったものです。映画公開当時、日本に宅配ピザなんてものはなく、またピザを気軽に食べられるお店自体、そんじょそこらにはありませんでした(私が知らなかっただけ?)。

「E.T.」のイラスト(空を飛ぶ自転車)

そもそも私がピザの存在を知ったのは、忘れもしない小学生4年生のときのこと。国語の教科書に、ピザに魅せられてピザ作りをはじめるおじいさんの話が載っていて(「ピザーパイの歌」)、それを読んだ私は、このおじいさんと同じように、まだ見ぬピザという食べ物に強烈な憧れを抱き、母親にせがんで、横田基地の近くにあるピザ・ハウスに連れていってもらったのでした(これがたまたま、日本に初めてピザを紹介した店)。そこで食べたのが、トッピング一切なしのプレーン・ピザ。その、うまかったことといったら!

この映画を観たのは中学生のときでしたが、それでもピザといえば、私にとってはたまにしか口にすることのできない、正真正銘のご馳走でした。にもかかわらず、アメリカでは同じ年頃の少年が気軽に電話で注文し、家まで配達してもらって、至極当たり前のような顔して、パクついている―。私のアメリカに対する憧れは、こんなことを通じて育まれていきました。

さて「E.T.」には、もうひとつ、記憶に残る食べ物があります。それは、エリオット少年が、隠れていたE.T.をおびき寄せるために庭に撒く、マーブル・チョコレート。カラフルなチョコレート・キャンディが、おそろしくデカい袋に山ほど詰まっていて、そのボリュームが、これまた激しく羨ましかったものです。



「ダーティーハリー」のホットドッグ

ンバーガー、ピザ、とくれば、お次は言うまでもなく、ホットドッグ。ホットドッグが出てくる映画は山ほどありますが、特に記憶に残っているのが、前述の、「ダーティーハリー」に出てくる特大の一本。「リーサル・ウェポン」(1987)の主人公、リッグス刑事(メル・ギブソン)がほおばっていた、街中のホットドッグ・スタンドで買った、マスタードたっぷりのやつもうまそうでした。あ~、ホットドッグが食べたくなってきた。


「犬の生活」の屋台のソーセージ

ットドッグといえば、「サーカス」(1928)で、チャップリンが屋台のホットドックをむしゃむしゃとほおばる場面も忘れがたい。ホットドックではありませんが、同じチャップリンの「犬の生活」(1918)に出てくるソーセージもまた、強く印象に残っています。屋台の親父の目を盗み、カウンターに置かれた小さなパイを次々と口に詰め込みまくる、チャップリンのギャグが最高に面白い場面。彼の抱えた犬が、ぶらんぶらんと口に咥える二本繋がりのソーセージが、やたらと食欲をそそるのですね。ほかにも、「キッド」(1921)、「モダン・タイムス」(1936)、「給料日」(1922)、「黄金狂時代」(1942)...と、生活感溢れるチャップリンの映画には、記憶に鮮やかな食事の場面がたくさんあります。


「アイ・アム・サム」のIHOPのパン・ケーキ

ン・ケーキで忘れられない映画がこれ、「アイ・アム・サム」(2001)。IHOPのパン・ケーキにこだわる主人公(ショーン・ペン)に、激しく同意してしまうのであります。IHOP、残念ながらずいぶん前に、日本から撤退してしまいました。てっきり日本のチェーン店だとばかり思っていたのですが、その昔、フロリダにクルマで旅行したとき、途上の町のどこかでInternational House of Pancakesという名前のレストランに入り、そこで初めて、おお、IHOPはアメリカのチェーンだったのか(そしてIHOPとは、この長ったらしい名前の略だったのか)と驚きました。

パン・ケーキといえば、チャップリンの「キッド」に出てくる、子供が焼いた山盛りのパン・ケーキも最高。



「コブラ」のフレンチ・フライ

映時間が短く、あっという間に終わってあっけにとられてしまった映画、「コブラ」(1986)。映画の内容はほとんど忘れてしまいましたが、フレンチ・フライ、いわゆるフライド・ポテトの出てくる場面だけは、よーく覚えています。暗殺集団に付け狙われる女性(ブリジット・ニールセン)とその護衛役の刑事(シルヴェスター・スタローン)が、オープン・カフェみたいな店で食事します。でもってこの女性が、注文したフレンチ・フライに、どぼどぼと、異常なほどにケチャップをかけまくるのですね。映画を観たときは、気持ち悪くなってしまったものですが、今となっては、私もフレンチ・フライに山のようにケチャップを使うので、深く納得。日本のマックだと、ケチャップくださいといっても一袋しかくれませんが、アメリカでは何も言わずとも、いっぺんに5、6袋を、ばさっと渡してくれます。またダイナーのテーブルには、必ずケチャップ(たいていHEINZ)のビンが置いてあって、使い放題かけ放題。アメリカの、こんなところが大好きなのであります。


「TAXi」のエミリアンのママの特製サンドイッチ

がアメリカで初めて食べた食事は、B.L.T.でした(まだ日本では、こんな名称、誰も知りませんでした)。付けあわせがポテト・チップスだったことにも驚きましたが、カリカリのベーコンとレタスとトマトをトーストに挟み、マヨネーズをかけた、このサンドイッチのうまさには、掛け値なしにシビれました。しかも値段はたったの2ドル50セント。以来、すっかり好物になってしまいました。この、B.L.T.の出てくる映画が何かなかったかな、と記憶を引っ掻き回してみましたが、ぜんぜん思い浮かばない。その代わり、登場人物が、食パンを使ったうまそうなサンドイッチを作る映画の場面がアタマに浮かんだのですが、何という作品だったか、これまたどうしても思い出せない(追記: 「キル・ビルVol.2」(2004)でした)。

代わりに思い出したのが、リュック・ベッソンの「TAXi」(1998)に出てくる、バゲットを使ったサブマリン・サンドイッチ。マルセイユの新米刑事、エミリアン(フレデリック・ディーファンタル)のママが、野菜とチーズとハムをバゲットにたっぷりと挟んだバカでかいサンドイッチを、息子のお弁当に作ってあげるのですね。アメリカで、サブウェイに代表される、この手のサンドイッチを初めて食べたときも、それはそれは感動したものです。



「裏窓」のピーナッツ・バター・サンド

メリカのサンドウィッチの定番、ピーナッツ・バター・サンド。さすがにレストランで見かけたことはありませんが、家庭で気軽に作る軽食の定番です。ヒッチコックの「裏窓」(1954)では、足を怪我して動けない主人公(ジェームス・スチュアート)が、アパートの対面の部屋を望遠カメラで覗き見しながら、この、ピーナッツ・バター・サンドをぱくついていていました。この手の簡単に作れるものが映画に出てくると、ビデオ鑑賞を中断して、つい作って食べたくなってしまいます。


「ミッドナイト・ラン」のチョリソ&エッグ

ミッドナイト・ラン」(1988)もまた、食べる場面の多い映画です。そんな中でも、極めつけの一品がコレ。ニューヨークからロスに向かう途中、とある町のダイナーに立ち寄り、なけなしの乏しい小銭をかき寄せてコーヒーを注文する主人公のジャック(ロバート・デ・ニーロ)とジョナサン(チャールズ・グローディン)。二人とも腹ペコなのですが、食事するだけの持ち合わせがありません(ジャックがタバコを買ってしまったせい)。そんな二人に、本日のスペシャルはチョリソ&エッグだと告げるウェイトレス。ジョナサンが、それはいったい何だと質問し、ウェイトレスが、イメージ豊かに説明してみせます。その、いかにもうまそうな描写が忘れられないジョナサンは、旅の途上で、しつこくチョリソ&エッグ、チョリソ&エッグと呟き続け、それを聞いているうち、観ているこっちも、チョリソ&エッグなるものが食べたくて仕方がなくなってくるのですね。

数年前にメキシコへ釣りに行ったとき、この映画のことを思い出し、釣り宿のシェフに頼んで、朝食に、念願のチョリソ&エッグを作ってもらっいました。いや、本場のチョリソはそりゃもう、うまかったです。



「駅馬車」の豆料理

西部劇に出てくる豆料理もまた、やたらと憧れた食べ物です。よく覚えているのが、「駅馬車」(1939)の昼食の場面。



ジョン・ウェイン演じるリンゴ・キッドが、惚れはじめた娼婦のダラス(クレア・トレヴァー)にしきりと話しかけながら、ポークビーンズだかチリビーンズだかを、フォークでせっせと掬っては、しゅるしゅると口に運びます。モノクロなので色はわかりませんが、そのほかほかと湯気の立つ映像は、何度観ても食欲をそそられます。そんなわけで、チリビーンズをはじめて食べたときは、かなりワクワクしたものですが、いざ口にしてみると、思っていたほどのものではなくて、がっかりしてしまいました。



「ゴッドファーザー」のクレメンザのトマト・スパゲティ

スタもまた、映画に頻繁に登場する料理のひとつ。「グッド・フェローズ」(1990)で、刑務所に収監された主人公たちが作るトマトソースもかなり食欲をそそられるものでしたが(ニンニクを薄ーくスライスして、溶けるくらいに炒める!)、なんといっても、「ゴッドファーザー」(1972)のパスタが最高。組織のボス、ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)が狙撃され、一家中が騒然とする中、屋敷の食堂に集った組織の面々のため、古株のクレメンザ(リチャード・カステラーノ)が、大鍋で料理します。手を動かしながら、ビトーの三男マイケル(アル・パチーノ)に、"24人分の食い物の作り方"を伝授するクレメンザ。いわく、まずニンニクを炒め、香りがでたところでトマトとトマト・ペーストを炒め、頃合を見計らってソーセージとミート・ボールをぶちこむ。しばらく煮込んだらワインを加え、そして隠し味に砂糖を少々。試したことないのですが、う~ん、うまそう!


「ルパン三世 カリオストロの城」の山盛りスパゲッティとカップ・ヌードル

画に登場するパスタといえば、「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)も忘れられません。にぎやかな街の食堂で、どーんと置かれた山盛りのミートボール・スパゲッティを、ソースを跳ね散らかしながらルパンと次元がフォークでもって奪い合います。アニメならではのオーバーな表現が楽しく、そして、この、とにかく量!という発想がいい。観ているこっちも、山盛りのパスタをがつがつと食べたくなります。

それからもうひとつ、大怪我をしたルパンが、ベッドの上で「食い物だ、食い物をもってこいー!」とうめき、並べられた肉や果物を片っ端から平らげると、さっさと寝てしまうという場面。とにかく栄養のあるものを食って治す、という、マンガらしいシンプルな発想が痛快です。

さらにもうひとつ。警備中の銭形警部と大勢の機動隊が、立ったままカップ・ヌードルをすする場面。連合赤軍の浅間山荘事件の際、機動隊がカップ・ヌードルを食べる映像が全国に流れ、それをきっかけにこの便利食が爆発的に広まった、と何かで読んだ覚えがありますが、おそらく、このエピソードからヒントを得た描写なのでしょう。宮崎作品は、飛翔感のあるダイナミックな映像の一方で、斯様に妙に地に足の付いた、生活感溢れる描写が素敵です。



「茄子 アンダルシアの夏」の茄子のアディジョ漬け

ニメからもうひとつ。スペインの自転車レースを描いた短編映画、「茄子 アンダルシアの夏」(2003)に出てくるアンダルシア地方の漬物、茄子のアディジョ漬け。登場人物たちが指でつまんで持ち上げ、口をその下に持っていき、滴る汁とともにひと息にほおばる、金色に輝く、この漬物の見た目と食べ方が食欲をそそり、スペイン料理屋に行ったらメニューにないかどうか必ず聞いてみよう、と思っていたのですが、今回この記事を書くにあたって調べたら、実は架空の食べ物だと知って、がっかり。


「潜水服は蝶の夢を見る」の生牡蠣

ストランで、女性と一緒に生牡蠣と魚介のフリッターを食べまくる、主人公(マチュー・アマルリック)のエロティックな夢想。「潜水服は蝶の夢を見る」(2007)に描かれる、後から後から運ばれてくる、鮮度ぴんぴんの生牡蠣の山には涎が出ます。牡蠣とくれば、カキフライにタルタル・ソースがベスト、と思っている私ですが、生牡蠣ももちろん好き。アメリカではケチャップ・ベースのカクテル・ソースが主流ですが、ひとつふたつはよくても、半ダース、1ダースとなるとちょっとくどい。そんなわけで、アメリカに住んでいた頃、ニュー・オリンズに遊びに行ったときにポン酢を持参して、オイスター・バーで、日本人らしく、もうちょっと繊細に楽しんだものです。でもやっぱり、この映画のようにレモンを絞って食べるのがいちばん、かな。


「フレンチ・コネクション」の生ホヤ

けてシー・フードをもうひとつ。ウィリアム・フリードキンの「フレンチ・コネクション」(1973)に出てくる、麻薬シンジケートのボス(フェルナンド・レイ)が食べる、生ホヤ。

「フレンチ・コネクション」のイラスト(ジーン・ハックマン)

殺し屋との会談の待ち合わせ場所に、海からクルーザーで到着したボスが、堤防の潮溜まりで見つけたホヤを拾い上げ、階段を上りながら、ナイフで頭部を切り落とし、殻をこじ開けて身を切り出すと、口にポイッと放り込みます。まさに野趣満点、究極の取れたてファースフード。この手の珍味はあまり好きではありませんが、ボスの無造作なしぐさが粋で、ちょっと真似してみたくなるのですね。



「太陽がいっぱい」のサラミとバケット

中海の燦燦と輝く陽光の下、クルーザー・ボートの艫(とも)で日光浴をするトム(アラン・ドロン)が、舳(へさき)で抱き合うフィリップ(モーリス・ロネ)とマルジュ(マリー・ラフォレ)を横目で眺めながら、ときおり思い出したように、傍らに置いたサラミとバゲットの一片を、深く握ったナイフで切り取って、ナイフごと、口へと運びます(そしてこのナイフ、映画の中でもう一度、重要な場面で登場します)。アラン・ドロンがやるとラフな食べ方が絵になっていて、「太陽がいっぱい」(1960)を観るたび、真似したくなるのですが、実際は、パンと肉だけではちょっと味気なかったりします。ただし釣りに出かけたときなどに野外でやると、コンビニのサンドイッチなんかよりも断然気分が出て、うまく感じるから不思議なのですね。

さて映画には、このあと、三人が船内で魚料理を食べる場面が出てきます。手づかみで食べるフィリップとは対照的に、リプリーは、上品ぶってナイフとフォークを使うのですが、哀しいことに、その持ち方が間違っていて、残酷なフィリップが、嗤いながら、正しい持ち方を教えてみせます。実に持ち慣れた感じの飛び出しナイフと、使い方のわからないフィッシュ・ナイフ―二つの異なるナイフの扱いに、リプリーの育ちの悪さ、そして上流社会へのコンプレックスを見事に凝縮させて、その描写の巧みさに、感心してしまうのですね。



「ハンニバル」のフォションのランチボックス

ハンニバル」(2001)の原作で、エコノミーの機内食にガマンできない美食家のハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)が、フォションに作らせた特製のランチボックスを機内に持ち込みます。中身は、サン・テステフの赤のハーフ・ボトルに、トリュフを添えたフォアグラとトースト。映画にも同様のシーンがありますが、ただしランチボックスの中身は、フォションのものではなく自家製、しかもとんでもない食材が使われていたりします。いずれにしても、粋でスノッブな特製ランチ・ボックスの機内持ち込み、いつかぜひとも真似したいと思いつつ、いつも忘れてしまいます。コンビニのサンドイッチやお弁当ではなく、好きな料理をちまちまとあつらえたマイ・ランチ・ボックスを持ち込んだら、もうそれだけで、退屈な空の旅も楽しくなるというものです。ローストビーフのサンドイッチ、キャビア缶とクラッカー、さらには濃厚なチーズとうまそうなチョコレートを数かけ。そして飲み物は、やっぱり赤ワインのハーフ・ボトル。さらに、挽いたコーヒー豆とドリップフィルターを用意すればもう完璧。そしてもちろん、容れ物はちゃんと手提げのついた籐編みのバスケット...う~ん、やってみたい。そして周囲の乗客とキャビン・アテンダントの眉を思いっきり顰めさせてみたい...と、妄想は果てしなく広がるのであります。


「地下鉄のザジ」のコンソメ・スープとホワイト・アスパラガス

地下鉄のザジ」(1960)で、お母さんと一緒にパリへと遊びにやってきた少女のザジ(カトリーヌ・ドモンジョ)は、お母さんが恋人と過ごす数日間、叔父さん(フィリップ・ノワレ)の家に預けられます。で、叔父さんの家の食卓に出てくるのが、コンソメ・スープ。

「地下鉄のザジ」のイラスト(カトリーヌ・ドモンジョ)

叔父さんは、スプーンを横向きにして、一口ずつ、優雅にスープをすすります。スープって、こうやって飲むものなのか、と高校生だった私は、いたく感心してしまいました。そしてその横で、ザジも、スープをスプーンで掬って、しゅるっ、しゅるっと口に運びます。スプーンをあんぐり咥える子供っぽい食べ方なのですが、それでもなんとなく、そのスプーンの使い方が、どことなく洗練されているように見えてしまったものです。

それからもう一品、叔父さんが指でつまんでかじる、ジューシーでぽてっとした巨大なホワイト・アスパラガス。しゃくっと一口で噛み切る感じがとてもうまそうだったのですが、あんなに巨大なアスパラ、いまだ、お目にかかったことがありません。



「フェリーニのローマ」のところ狭しと並べられたイタリア料理

フェリーニのローマ」(1972)に描かれた、主人公が下宿するアパートの前庭にあるトラットリアに、大勢の人々が集まり繰り広げられる賑やかな夕食の場面。路面電車の線路ぎりぎりまで並べられた、たくさんのテーブルに、さまざまな料理が山のように並べられ、喧騒に満ちた、猥雑で貪欲でエネルギッシュな食事場面が描かれます。エスカルゴのパスタ、ジビエ、内臓料理...と、正直、あまり私の好きではないものばかりなのですが、みんなでわいわいがやがやとやっている楽しそうな様子と、その旺盛な食いっぷりを目にすると、なんだかどれもこれも最高のご馳走に思えてくるから不思議です。


「ドランクモンキー 酔拳」のところ狭しと並べられた中華料理

ーブルにところ狭しと並べられた料理、といえば、「ドランクモンキー 酔拳」(1978)も忘れがたい。ジャッキー・チェン演じる青年が拳法修行から逃げ出し、とある酒家に立ち寄ります。一文無しで腹ペコの彼は、しばらくの間、相席した親父の注文した料理に隙を見て指を突っ込み、鼻をほじるふりをしてその指を舐めたりしているのですが、やがて一計を案じ、豚の角煮にロースト・ダック、魚料理に野菜料理にラーメンとメニューも見ずに片っ端から注文すると、がつがつと凄い勢いで食べまくります。このテーブルに並べられた料理が色とりどりで、これまたどれもこれもうまそうなものばかり。ジャッキーの豪快な健啖っぷりを見ているうち、とにかくこっちも何か食べたくて仕方がなくなってしまうという、私にとって数ある映画の中でも、もっとも食欲を刺激される場面なのであります。


「インファナル・アフェアII 無間序曲」の火鍋

タリアン・マフィアがスパゲティなら、香港マフィアは鍋料理。「インファナル・アフェアII 無間序曲」(2003)で、黒社会のボスたちが、路地の奥にある薄汚い火鍋料理屋の丸テーブルで鍋を囲みます。ビールを呑みながら、スープの中を泳がせた肉や野菜や練り物を、汗だくになって、はふはふと口に運ぶボスたち。その食いっぷりがいいこともあって、これはもう、ホント、うまそう。火鍋って一回しか食べたことがないのですが、ところとお店によってかなり味付けも具も変わるものらしい。中国や香港を訪れる機会があったら、ぜひ本場の火鍋を賞味してみたいものです。


「Mr. Boo! ミスター・ブー」のアーモンドチョコレート

港映画からもうひとつ、といっても料理ではありません。「Mr. Boo! ミスター・ブー」(1976)で、マイケル・ホイ演じる主人公の探偵会社の所長のデスクの上に、葉巻の箱みたいなノリで、アーモンドチョコレートの入った小箱が置かれています。で、お客さんにすすめたり、気の向いたときに、自分でぱくぱくと口に放りこんだりするのですが(そして所員には食べさせない)、この、チョコレートが常に身近にあって、いつでも自由に食べられるという状態が、当時小学生だった自分にとっては羨ましかったものです。


「犬神家の一族」の芋の煮っ転がし

食からも何か、といえば、まず思い浮かぶのがこれ、「犬神家の一族」(1976)。旅館の部屋の畳に寝っ転がった金田一耕介(石坂浩二)が、複雑な犬神家の家系図を筆で描きながら、時折思い出したように起き上がると、卓袱台の上の芋の煮っ転がしを箸でぐさっと突き刺し、あんぐりと開いた口に運びます(そして「悪魔の手毬唄」(1977)にも、この場面のリフレインがある)。子供の頃、煮物はあんまり好きな食べ物ではありませんでしたが、これ以上ないほどだらしなく自由な食い方が刺激的で(寝っ転がってモノを食べたりしたら、親にぶっ飛ばされたことでしょう)、こればっかりはやたらとうまそうに見えたものです。ちなみにお芋の煮っ転がしといえば、言うまでもなく、「男はつらいよ」の寅さんの大好物でもあります。


「幸福の黄色いハンカチ」のラーメンとカツ丼とビール

6年3ヶ月の刑期を務め上げ、網走刑務所を出所した男。彼はその足で駅前の食堂ののれんをくぐり、まずはともあれビールを注文、しばしメニューを真剣な顔つきで眺めた後、決然と顔を上げると、ラーメンとカツ丼を注文します。やがて届いたビールをコップに注ぎ、はじける泡を感慨深げにみつめ、おもむろにコップを両手で押し戴くと、一気に口元へ。ごくごくと一息で飲み干し、そして万感の思いがこもる、押し殺したような息を吐き出します。ひと心地つき、今度はラーメンとカツ丼。はふはふとあわただしくラーメンをすすり上げ、肩を回してがつがつとカツ丼をかっこむ、「幸福の黄色いハンカチ」(1977)の高倉健の後姿は、これぞまさに、"背中の演技"。刑務所帰りにとって、ビールもラーメンもカツ丼も、"娑婆"の味そのものなのでしょう。

高校を卒業した春に北海道へ旅行し、網走に立ち寄った私は、当然のごとく駅前の食堂に入り(残念ながら映画に出てきたお店ではない)、そして高倉健の真似をしてかつ丼をかっこみ、くっと肩を回してラーメンをすすったのであります。



「マッドマックス2」のドッグ・フードの缶詰

テモノをひとつ。普通だったら、とても食欲をそそられるものではないにもかかわらず、映画のシチュエーションのせいで、思わずうまそうに見えてしまったという、珍しい一品。

「マッドマックス2」のイラスト(メル・ギブソン)

核戦争で世界が滅びた近未来、食糧やガソリンが超貴重品、という設定の「マッドマックス2」(1981)で、砂漠の高台に野宿した主人公(メル・ギブソン)が、眼下のならず者たちを観察しながら、ドッグ・フードの缶詰を食べ、そしてその食べ残しを犬が食べ、さらにその缶の底にこびりついた、わずかな残滓を捕縛された男(ブルース・スペンス)が手で掬いとって食べるのですが...ねっとりとした肉のパテらしきものが妙にうまそうで、コレ、映画を観て実際にドッグ・フードを試し食いした人、けっこういたりするんじゃないでしょうか。



「ケイン号の叛乱」のレモネードの粉末

み物についても、印象深いものをいくつか。「ケイン号の叛乱」(1954)を観たのは中学生の頃で、記憶がかなりあやふやなのですが、確か、プレッシャーのせいで精神的に少しおかしくなってしまったベテランの艦長(ハンフリー・ボガート)が、備品のレモネードの粉末の減りが早過ぎる、と偏執的なことを言い出して、艦員たちにそれぞれ何杯飲んだのかということをいちいち申告させる、というエピソードがあったように思います。これ、出来合いのレモネードだったら気にもかけなかったと思うのですが、粉末というところが、ミソ。小学校の給食で、たまに出される、牛乳に溶かして飲む甘いコーヒーのような粉末が大好きでたまらなかった私にとって、この、レモネードの粉末は、実に蠱惑的なものでした。水で溶かしたりせず、粉のまま舐めたら、さぞかし幸せだろうな~、みたいな。


「遙かなる山の呼び声」の"コーヒー"

とえば「リオ・ブラボー」(1959)で、リッキー・ネルソンの歌に笑顔で耳を傾けるジョン・ウェインが、片手に持ったコーヒー・カップ。あるいは「ワイアット・アープ」(1994)の冒頭、無人の酒場のテーブルに置かれた、湯気の立ちのぼるマグ。とまあ、コーヒーといえば、西部劇に忘れがたい場面が多いわけですが、あえてこの邦画、「遙かなる山の呼び声」(1980)。

妻を自殺に追い込んだ借金取りを殺害し、全国に指名手配された男。逃亡生活の末にたどり着いた、道東の小さな牧場で、世間から身を隠して働いています。そんな彼のもとを、遥々、函館から兄が訪ねてきます。無人駅の待合室で、兄は、こんなところじゃ好きなコーヒーも飲めないだろう、と、買ってきたコーヒー豆とコーヒー挽きの入ったデパートの紙袋を、弟に手渡します。その夜、間借りしている牧場の物置小屋でコーヒーを淹れているところに、彼が世話になっている、牧場の女主人がやってきます。コーヒーを飲みながら、コーヒーは久しぶり、と、喫茶店でコーヒーを楽しんでいた、遠い昔に思いを馳せる女主人。逃亡者を演じているのが高倉健で、牧場の女主人が倍賞千恵子。私が、この映画を初めて観たのは、高校生のとき。コーヒーが、とても特別な飲み物に思えた、この映画の影響で、コーヒー挽きを買い求め、以来、がぶがぶコーヒーを飲むようになりました。



「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のショット・ウィスキー

家の東理夫が、日経新聞の土曜日の夕刊版で、「グラスの縁から」という、映画やミステリー小説に出てくる酒のあれこれをとりあげたエッセイを連載していました。その、古今東西の酒に関する薀蓄が滅法おもしろく、いつも楽しみにしていたのですが、残念ながらつい最近、終了してしまいました。そんなわけで、思わず飲みたくなった映画の中の酒というと、これまた別の記事にできるくらいにけっこうありそうなのですが、今回はひとつだけ。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(1996)で、登場人物たちがワン、ツー、スリーでショット・グラスを飲み干し、テーブルに叩きつける場面があります。うろ覚えですが、中身は確か、バーボン。最近は、強い酒をほとんど飲まなくなってしまいましたが、このショット・グラスの全員一気飲み、アメリカにいる頃に、よくやったものです。中身はバーボンだったり、ウォッカ・ベースのカミカゼ・ショットだったり。酒がうまくてたまらない、というより、この無頼っぽいノリが、無性に楽しかったものです。


「ブラックホーク・ダウン」の水

して究極の一品。死地を脱出した兵士たちが、アフリカの灼熱の太陽に照りつけられた、砲弾飛び交う市街地を走り抜け、命からがら、自軍の陣地へと戻ってきます。疲労困憊してへたりこむ彼らに差し出されるのが、水。ガラスのコップがびっしりと汗をかいていて(CGかも)、キンキンに冷えている感じが、よ~く伝わってきます。まさに甘露、命の水。「ブラックホーク・ダウン」(2001)に描かれた水は、これ以上のご馳走はないだろうと思えるような、ホント、うまそうな水でした。


おまけ: あの映画のコレだけは食べたくない!

かにも、印象深い食べ物はまだまだありますが、思った以上に長くなってしまったので、このへんで。最後に、これだけは食べたくない、という食べ物を1ダースほど並べて、終わりにしたいと思います。どのあたりが"食べたくない"のかはあえて書きませんが、人によっては好物だったりするかも、と思えるものもあったりします。ご関心のむきは、ぜひ直接、映画でご確認のほど。

これだけはご勘弁の12品

 「黄金狂時代」(1925)のスパゲティ
 「ロッキー」(1976)の生卵
 「暴力脱獄」(1967)のゆで卵
 「ブリキの太鼓」(1979)のうなぎ料理
 「ツィゴイネルワイゼン」(1980)の水蜜桃
 「最後の晩餐」(1973)のご馳走の数々
 「少林寺」(1982)のXX鍋
 「仁義なき戦い 広島死闘篇」(1973)のXXの焼肉
 「ジム・キャリーはMr.ダマー」(1995)のXXXXビール
 「豚と軍艦」(1961)の豚鍋
 「ハンニバル」(2000)のXXXXX
 「生きてこそ」(1993)のXXXX



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[C195] いっぱいありますね~

おいしそうな料理や見たこともない料理がでてくると気になりますよね。
フレンチトーストや生ホヤなんかはわたしも印象に残ってます。
気になる料理があると記事に書いたりしてるんですが、”パンと魚とビールを煮込んだスープ?”や”イワシの頭が飛び出たパイ”など、つい変な料理ばっかりに(笑)
また普通の料理でも、そこにストーリーがあるとおいしそうに見えるから不思議です。「あなたになら言える秘密のこと」では、毎日リンゴとチキンとライスしか食べてなかった主人公が終盤にはグラタンを食べるようになっていて、それがすごくおいしそうに見えました。
ぜったい食べたくない・・・というか食べたらヤバそうだと思ったのは、少年たちの間で行われる入隊テスト?で、主人公が飲まされた「ミミズとかいろいろ入っている液体」ですね。
何の映画だったか忘れましたが、海外の子供たちはチャレンジャーだと思います。・・・いや、ごく一部だとは思いますが。

[C196] >宵野さん

あまり食べ物にこだわりがないといいながら、いっぱい並べてしまいました(笑)。実はもっともっとあるんですよ...

さきほど宵野さんの記事読ませていただいて、鰯のパイが「ラヴェンダーの咲く庭で」に出てきたことを知りました。この映画、実は私も観てるんですが、、、う~ん、覚えてない...やっぱり自分の食欲にぴぴっときたものしか記憶できないのかもしれません(笑)。

「あなたになら言える秘密のこと」は観てないな~と思ってたんですが、さっきネットで内容チェックしたら、あ、あのティム・ロビンスのやつか!と、しばらく前にTVで観てたことに気がつきました!でも"ながら観"だったらしく、断片的な画しか頭に浮かんでこない...面白そうな映画なので、またいつか、ちゃんと観てみようと思います。

ミミズはヤバすぎですね...何の映画でしょう。でもこれは観たくないなぁ~(笑)。






[C197]

あ~面白かった☆☆
観た映画の数だけ食事のシ~ンをみているのでしょうね☆

最近韓国、中国映画をみて
「取箸つけて~」と叫んでしまった!!

食物より食べ方・作り方の気になる嫌なやつです!(ニン)

チャップリンは、靴をゆがいてましたよね~☆ 子供はミミズを食べてたし・・・ある野球選手はベンチでミミズを食べてましね~(ホントの話)なんか妙なものばかり良く覚えています。

シンプルに
ハイジのおじいさんが作ったチーズをたべた~~い☆
そして又叫ぶ
     日本のチ~~ズ☆☆

Madigrasさんがビ~~ンズを食べた時のように・・・・・。
 
  • 2009-05-14 03:10
  • harunayamaneko
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[C198] >harunayamanekoさん

ところ変われば習慣も変わるというか、、、国ごとに食べ物だけじゃなくて食べ方もぜんぜん違ったりしますよね~。確かにそのあたりも興味深いものです。料理がテーマの映画じゃないと、なかなかレシピまでは描がかれないと思うのですが、ゴッドファーザーのミート・ソースは珍しい例だと思います。

チャップリンはリアリティを出すために本当に靴を食べた、と何かで読んだ覚えがあります。でもさすがに靴紐は食べてないしょうね...私は釣りするので、ミミズはわりあい慣れてる方だと思うんですが、、、でも自分で食べる気にはなりません、ぜったいに。

はは、私もハイジのチーズと白パンには小さい頃やたら憧れました!
でも確かにヤギのチーズは好きな人じゃないとちょっとキビしいですよね。私もダメでした(笑)。

[C199] 食に関する

シーンってやはり多いですよねぇ~、
さすがMardiさんです、こちらはもう満腹でございます。(笑)

パゾリーニだったかしらあの飽食の映画のように身動きができないほど食べて太り死んでいく・・・思い出しましたがなぁ~
  • 2009-05-18 15:55
  • ヘルブラウ
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  • 編集

[C200] >ヘルブラウさん

この記事、書いているうちにあれこれ無性に食べたくなってしまい、この1週間で実際にいろいろ食べてしまいました。というわけで私もいまは満腹、もう自分で記事を読み返す気になれません(笑)。

「最後の晩餐」は、バゾリーニじゃなくてマルコ・フェレーリでしたね。それにしてもとんでもない映画でした。バゾリーニにもとんてでもない食事のでてくる映画があるみたいですが...コワくて私には観ることができません(笑)。

[C963] 管理人のみ閲覧できます

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[C966] >鍵コメkさん

ツィゴイネルワイゼン、おっしゃるとおり、確かに食の場面の多い映画でしたね。うなぎとおそば、すき焼き、、、それに精進懐石なんてのももありました。「ゆきゆきて、神軍」の飯盒飯、、、映画観たことあるのですが、思い出せません。観るにはなかなかエネルギーのいる作品ですが、いずれ再見してみたいと思います。
  • 2012-11-24 16:20
  • Mardigras
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